夏の高校野球県大会/高田はコールド発進、大船渡東も初戦突破(別写真あり)

▲ 【一戸─高田】ビッグイニングとなった初回、適時二塁打を放つ高田の1番・蒲生。この試合3安打と活躍をみせた=花巻球場

13日の3回戦で両校対戦 

 

 第99回全国高校野球選手権岩手大会は4日目の10日、盛岡市の県営球場などで2回戦合わせて8試合が行われた。気仙勢は、高田とシード校の大船渡東がともに勝利し、3回戦で両校が対戦することが決まった。
 高田はこの日、花巻球場第3試合に登場。一戸を11─0と圧倒し、五回コールド勝ちした。大船渡東は県営球場第3試合で住田を下した一関第二と対戦。最終回に逆転し、6─4で初戦を突破した。
 この結果、高田と大船渡東は、13日(木)の県営球場第3試合(午後2時)で、ベスト16進出をかけて戦うことになった。
 気仙勢はこのほか、3回戦進出を決めている大船渡が12日(水)に登場。県営球場第2試合(午前11時30分)で花巻南と対戦する。

 

初回から猛攻仕掛け圧勝/高田

 

 高田は初回から打線がつながり、1番・蒲生の適時二塁打など長短7安打、打者12人の猛攻を仕掛け一挙9点を奪った。
 四回には、先頭の3番・三川の中前安打、4番・水野の犠打で1死二塁と好機をつくると、5番・村上諒の適時二塁打で1点を追加。6番・佐々木倭も右前安打でつなぎ一、三塁とすると、7番・大澤の内野ゴロの間に三塁走者が生還して11─0とリードを広げ、試合を決めた。
 高田のエース・水野は四回まで被安打ゼロ、無四球と好投。五回に初めて中前安打で出塁を許し、1死走者一、三塁のピンチを招くも、最後は併殺打に打ち取った。最終回も無失点で切り抜け、五回コールド勝ちを収めた。
一 戸
   00000|0
   9002x|11
高 田
   (五回コールド)
 (一)久保田、土川―櫻井
 (高)水野―村上諒
 ⚾二塁打=蒲生2、村上諒(高田)

 

接戦を逆転で制す/大船渡東

 

 大船渡東は初回、先頭の1番・野々村の右越本塁打で1点、さらに1死二塁から4番・山﨑の中前適時打で1点を挙げ、この回2点を先制。四回にも1点を加えて3点リードとした。
 しかしその裏に1点、さらに六回には守備の乱れなどから3点を奪われ、3─4と逆転を許した。
 1点ビハインドで迎えた最終回、大船渡東は1番・野々村が四球で出塁して犠打で二塁に進むと、3番・佐藤啓の右前適時打で同点に。
 さらに、山﨑の左越適時二塁打で勝ち越しに成功すると、勢いに乗った5番・尾﨑が中越適時三塁打を放って追加点。計3点を加え、逆転した。
 守っては七回、大船渡東は2死満塁のピンチを迎えたが後続を断ち無失点。
 八回から登板した3番手・千葉は八、九回を三者凡退に抑える好投をみせた。
 大船渡東の試合結果次の通り。
大船渡東
200100003|6
000103000|4
一関第二
 (大)岩城、佐藤飛、千葉─尾﨑
 (一)小山、及川、岩渕─千葉満
 ⚾本塁打=野々村(大)
 ⚾三塁打=尾﨑(大)
 ⚾二塁打=志田、野々村、佐藤啓、野々浦、山﨑(大)、小野寺(一)

【大船渡東─一関第二】逆転勝ちで喜びを爆発させる大船渡東ナイン=県営球場

【大船渡東─一関第二】逆転勝ちで喜びを爆発させる大船渡東ナイン=県営球場