新リーダー誕生へ 、午後8時15分ごろ大勢判明/住田町長選きょう投開票

▲ 1000人を超す有権者の投票所となる役場内も準備万端=世田米

 18日に告示された住田町長選挙は23日、町内17カ所で一斉に投票が行われ、即日開票される。16年ぶりに新リーダーを選ぶ今町長選では、いずれも無所属新人で、届け出順に獣医師の神田謙一候補(58)=下有住=と、農業の水野英哉候補(61)=上有住=が激突。町史の中では、初の新人一騎打ちとなった。両候補は5日間の短期決戦を繰り広げ、きょう有権者の審判を受ける。開票は午後7時30分から町社会体育館で行われ、同8時15分ごろには当落の大勢が判明する見込み。


 今町長選は、8月4日(金)の任期満了に伴うもの。昭和30年の町制施行から数えると、通算17回目。4期16年務めた現職・多田欣一氏(72)=世田米=は勇退する。
 神田候補は、住民生活の基本となる「医・食・住」の充実を強調。都市部と地方の格差解消に向けた取り組みや福祉施策の充実、これまでのブロイラー事業や企業経営経験を生かした町政運営もアピールしてきた。
 水野候補は「確かな実績と行動力」「町民目線のまちづくり」を強調。町議会議長や多彩な青年団活動をふまえ、木工団地の経営再建や農林業振興、高齢者の移動手段支援、子育て支援として保育時間延長も掲げた。
 選挙運動最終日の22日は、両候補とも町内全域に選挙カーを走らせ、声を枯らしながら支持を訴えた。一方、投票会場となる各公共施設では記入台や投票箱などが設置され、開票所の社会体育館でも準備が進められた。
 投票は23日午前7時~午後6時に、町内17の投票所で行われる。投票方法は「記号式」で、候補者名の上の欄にマルを付ける。
 開票作業は、社会体育館で午後7時30分にスタート。各候補の得票を100票ごとに確認後、ステージ上の掲示物にシールが貼られる。同7時過ぎから有権者の参観を受け付ける。また、住田テレビが開票状況の生中継を予定している。
 今月17日現在の有権者数は男2502人、女2625人の計5127人。町選挙管理委員会では棄権防止を呼びかけている。


立候補者の略歴

◆神田謙一候補(無・新)
 【略歴】下有住出身。日本獣医畜産大学大学院修士課程修了。昭和59年に住田町農協入組。合併した陸前高田市農協を経て、平成19年住田フーズ㈱取締役生産部長。24年常務取締役に就き、今年6月退任。58歳。下有住字中上128。
◆水野英哉候補(無・新)
 【略歴】上有住出身。日本体育大学体育学部卒。住田町森林組合総務課長、遠野高校野球部監督などを経て、平成11年の町議選に初当選。3期目は副議長、4期目は議長を務めた。5期目途中の今年4月に辞職。61歳。上有住字中井48。
投票所

 【世田米】▽第1投票所=町役場▽第2同=下在公民館▽第3同=中沢自治公民館▽第4同=東峰公民館▽第5同=川口自治公民館▽第6同=小股自治公民館▽第7同=大股自治公民館
 【下有住】▽第8投票所=火の土自治公民館▽第9同=月山公民館▽第10同=下有住地区公民館▽第11同=新切公民館
 【上有住】▽第12投票所=両向自治公民館▽第13同=坂本自治公民館▽第14同=上有住地区公民館▽第15同=天嶽地区コミュニティーセンター▽第16同=五葉地区公民館▽第17同=大洞自治公民館