砂浜に3年ぶりの活気、大野海岸で陸前高田ビーチバレー大会(別写真あり)

▲ 3年ぶりとなる砂浜での大会。32チームが熱戦を繰り広げた=広田町・大野海岸

優勝は「ストロング」

 

 カラオケクレヨングループCUP陸前高田ビーチバレーボール大会は30日、陸前高田市広田町の大野海岸で開かれた。3年ぶりとなる砂浜での開催を祝福するような晴れ間に恵まれた中、県内各地から集まった32チームが白熱の試合を展開。地元出身者も所属するチーム「ストロング」が優勝を果たした。
 カラオケクレヨングループ協賛の同大会は、高田松原の夏の風物詩として20年以上前から毎年催されてきたスポーツイベント。震災後は大野海岸に会場を移して平成26年に復活したが、翌27年は海岸工事の影響で再び中断した。
 国体イヤーの昨年は、デモンストレーションスポーツのビーチバレー会場を利用。高田町の市総合交流センター(仮称)予定地に砂を運搬して特設したコートで競技が行われた。
 3年ぶりにビーチで開催された今年の大会には、県内各地から32チーム計171人の選手が参加。大会前に続いた悪天候で、会場の砂浜には流木や海藻、ごみが流れ着いていたが、主管した陸前高田市バレーボール協会員らの懸命の作業により、無事大会本番を迎えた。
 競技はトーナメント方式。試合はラリーポイント制21点1セットマッチ、男女混合の4人制で行われた。恩師と教え子のチーム、同じ高校・大学出身者、現役中学・高校生メンバーなど、バラエティーに富んだチーム構成の大会となった。
 大会開始直後は曇り空だったが、徐々に青空が広がり、昼ごろには絶好のスポーツ日和に。選手たちは砂だらけになりながら懸命にボールを追いかけ、ネット際で熱い攻防を繰り広げた。
 その結果、東北福祉大バレー部出身の同級生らによるチーム「ストロング」が優勝。同チームには、気仙中、高田高校出身の川岸真実さん(31)も所属している。
 準優勝は「ring」、3位は「びっぱリトル」と「チームプライエム」だった。
 気仙町の菊地亮二さん(31)は、妻や義理の兄らと「チームK」として参加。「チームワークの良さ」で1試合目を勝ち抜いた。砂浜での競技を「やっぱり最高。晴れたのでテンションも上がりますね」と喜んでいた。