三陸の海で見聞深める、越喜来で海洋実習開始/北里大生ら(別写真あり)
平成29年8月4日付 2面
神奈川県相模原市の北里大学海洋生命科学部の学生らは3日、大船渡市三陸町越喜来の同学部三陸臨海教育研究センターを拠点に海洋実習をスタートさせた。同学部の2年生が臨み、三陸の海や人に触れながら見聞を深めている。
北里大は、平成23年の東日本大震災で越喜来の旧三陸キャンパスが被害を受けたことから、同学部と大学院の教育を神奈川県の相模原キャンパスへ移管。その後、旧三陸キャンパスは機能を一時休止していたが、26年に三陸臨海教育研究センターと名前を変えて利用が再開され、学生の研究、実習の場となっている。
同年から始まった海洋実習は、フィールドワークを通じ実践的な技術を身につけることが狙い。
今年は、学生131人が4グループに分かれ、12日(土)までに順次大船渡を訪問。2泊3日の日程で、養殖施設の見学やプランクトンの採集などを行う。
新たな試みとして今回は、地元の越喜来漁協の協力を得て、ホタテガイの養殖施設を研修場所に追加。船の貸し出しも地元漁業者に依頼し、学生が沿岸の産業に触れられる機会とした。
初日は、第1グループの学生30人余りが同センターを訪問。同学部の難波信由准教授らが、研修中の注意事項や今後の活動内容について説明した。
その後、学生らは越喜来湾の崎浜、泊、甫嶺各漁港に移動し、実習を開始。船に乗って沖に出たあと、ホタテガイの養殖作業を見学したり、貝殻に付着した「ザラボヤ」や、海中のプランクトンの採集などを体験した。
秋田陸雄さん(20)は「学科でプランクトンの勉強をしたばかりなので、研修ではそうした生物を見てみたい。三陸に来ないと見られないものがあると思うので、楽しみにしている」と期待に胸をふくらませていた。






