「町民の生活を守る」、神田新町政が本格スタート/住田

▲ 花束を手に役場へと入る神田町長(左端)=住田町

 7月23日投開票の住田町長選で初当選を飾った神田謙一新町長(58)=下有住=が7日、役場に初登庁した。就任あいさつで神田町長は、選挙戦中の訴えを振り返りながら「町民の生活を守ることが責任」と述べ、生活基盤の充実を図りながら住民誰もが安心できるまちづくりを進めたいと強調。人口減少対策にも意欲を示した。
 小雨が降る中、役場正面入り口には多くの職員らが立ち、午前8時30分ごろに神田町長が公用車から降りると、大きな拍手で出迎えた。横澤孝副町長の先導で役場に入り、町長室内の執務机につき、新町政を本格的にスタートさせた。
 同9時からは、役場町民ホールで職員約100人を前に就任あいさつ。自身は昭和34年生まれで、同30年の町制施行後に生まれた初の首長であるとし、「私が高校卒業後の40年間で、住田は大きく変化した。古里を思い、町長選に名乗りを上げた。選ばれた者として、責任の重大さを痛感している」と語った。
 選挙期間中は、都市部と地方の格差解消を掲げながら「医・食・住」の充実を強調してきたと振り返った。
 そのうえで「私が訴えてきたことが、すべてを網羅しているとは思っていない。皆さんと一緒に議論、意見交換をしていきたい。町民の生活を守ることが責任、使命と思っている」と述べた。
 さらに「政(まつりごと)は、人がいなければできない」と、人口減少対策への意欲も。最後に「古里のために、何としても皆さんのお力をお借りしながら、努力をしていきたい」と呼びかけた。
 住田町での新町長誕生は、平成13年以来16年ぶり。任期は同33年8月4日までの4年間となる。