地元求人数 大幅増に、6月末現在の高卒予定者/気仙

▲ 7月に開かれた会社説明会で地元企業の説明を受ける気仙地区内の高校3年生=大船渡市民体育館

前年を112人上回る

 大船渡公共職業安定所(三上元詔所長)は、来春の気仙地区内高校卒業予定者の職業紹介状況(6月末現在)をまとめた。地元求人数は99件255人。例年6月20日だった新規高卒予定者対象の職安求人受け付け開始日が同1日からと早まったことも背景に、前年同期比で37件112人の大幅増となった。
 同職安によると、平成30年卒業予定者560人のうち、学校や職安の紹介による就職希望者は134人(男子95人、女子39人)で、前年より10人少ない。
 希望する就業地は、気仙地区内が42人(31・3%)、県内(気仙地区以外)が51人(38・1%)、県外が41人(30・6%)。比率を見ると、地区内希望が前年同期を11・1ポイント下回った一方、県内希望は16・6ポイント上回った。地区内希望は27年3月卒業者~29年同までおおむね40%台で推移し地元志向の高まりを示してきたが、ここにきて一段落する形をみせている。
 これに対し、6月1日から受け付けがスタートした地区内企業からの新規高卒者求人数は99件255人。前年1年間の101件225人をすでに超え、新戦力確保への意欲は高さを保つ。
 産業別では、製造業の42件132人がトップで、このほかは卸売・小売業20件46人、建設業13件23人、医療・福祉7件23人、サービス業4件12人など。
 求人事業所数は大船渡市48、陸前高田市14、住田町6の計68事業所。各市町とも前年同期を上回り、大船渡が18事業所、陸前高田が5事業所。住田町は2事業所の増。1事業所あたりの求人数は3・75人で、前年同期比0・42人の増となっている。