〝全館お祭り〟大にぎわい、リアス・ウェーブ・フェス/大船渡(別写真あり)

▲ 開場直後から多くの市民が詰めかけた=リアスホール

 平成29年度大船渡市民文化会館自主事業「リアスホール全館お祭り リアス・ウェーブ・フェスティバル2017」は27日、盛町の同ホールで開かれた。全館を挙げてイベントが繰り広げられる恒例の催し。今年も音楽ライブやフリーマーケット、模擬店開設、茶会など多彩なイベントが用意され、多くの来場者でにぎわった。

 

今年もイベント多彩に

 

 イベントは、市民に活動発表の場を提供するとともに、同ホールの利用促進を図ろうと毎年開かれている。市が主催し、同館自主事業実行委員会が企画・運営を担当した。
 会場では、古着や雑貨、手作り品などを販売するフリーマーケットや古本市に、開場直後から多くの市民が詰めかけたほか、「HA・KA・RO2017」と銘打ったコーナーでは、血糖値や血圧を測って健康状態をチェックする来場者が多くみられた。
 1階の会議室では、表千家大船渡清和会(太田勝子会長)がキッズ茶会を開催した。カメリアホールや大船渡地区公民館で稽古に励む市内の小学生27人が参加。お茶をたてたり、菓子を振る舞うなどして、来場者をもてなした。
 開場後の最初の茶席でお茶をたてた野田葵生さん(大船渡小6年)は「緊張しなかったし、楽しかった。いつものお稽古の成果を発揮できた」と笑顔で話していた。
 マルチスペースで行われたアマチュアバンドライブには、世代を超えた5団体が出演。往年の名曲をカバーしたり、オリジナル曲を披露するなど、白熱したステージを展開した。
 屋外では、竹を使った水鉄砲作りが親子連れの人気を集めたほか、移動図書館車「かもしか号」の展示や模擬店、黒点観測、星座万華鏡作りなどもにぎわった。
 また、テントの下に設けられた休憩所では、弁当や模擬店で購入した食べ物を広げて昼食を楽しむ親子連れの姿が見られるなど、晴天の下に和やかな光景が広がった。
 同市のコミュニティーFM「FMねまらいん」は、同ホール1階で公開生放送を行い、これらの様子を生中継した。
 大ホールでは、劇団OPA(大船渡パフォーミングアーツ、今野晋司代表)が練習を公開。10月7(土)、8(日)の両日行われる劇団I’M(アイム、宮城県仙台市)の「詩劇 まな子と瞳」福島県いわき公演に参加が決まっており、残り約1カ月となった本番に向け、メンバーたちは、動きのチェックに余念がなかった。