海の幸 存分に堪能、〝初さんま祭〟大盛況/大船渡(別写真あり)

▲ 新鮮なサンマを炭火焼きで提供。順番待ちの行列が続いた
会場には市内外から多くの人が詰めかけた=赤崎町

会場には市内外から多くの人が詰めかけた=赤崎町

 大船渡市赤崎町の蛸ノ浦漁港で27日、「初さんまうにアワビ帆立かきホヤわかめ祭」(未来蛸ノ浦実行委員会主催)が開かれた。同日は、大船渡に水揚げされた初物サンマが炭火焼きで振る舞われたほか、さまざまな海産物も販売。市内外から多くの来場者が訪れ、三陸の海の幸を存分に味わった。

 

炭火焼き8300匹振る舞う

 

 同実行委員会(鎌田和昭会長)は、地元の鎌田水産㈱や町内有志で構成。大船渡の海の幸をPRするまつりイベントは「地域のますますの盛り上がりと大船渡の復興の一助に」と企画され、4年目を迎えた。
 この日は好天も手伝って、気仙のほか県内陸部や県外から多くの人が訪れた。
 開会式では、鎌田会長が「サンマを集めるのは苦労するが、多くの人が集まってくれるのでその苦労も吹き飛ぶ。また来年も8月末に開催したい」とあいさつ。戸田公明市長、達増拓也知事ら来賓が祝辞を述べた。
 会場では、同社所有の大型サンマ船・第8三笠丸が24日、大船渡市魚市場に水揚げした初物のサンマを炭火焼きにして無料提供。サンマが焼かれ始めるとブースの前には長蛇の列ができ、当初用意した7000匹では足りず、急きょ1300匹を追加するほどの大盛況となった。
 北上市から訪れた髙橋甫さん(70)は「初めてきたが、やっぱり水揚げされたばかりのサンマはおいしい。生のサンマも買ったので、子どもたちにも送ってあげたい」と焼きたてのサンマをほおばっていた。
 同日はこのほか、チンドン寺町一座や前田鹿踊り、歌手らも登場して会場を盛り上げた。
 サンマのすり身汁やウニ、帆立なども販売され、開会前から絶えず行列が続いていた。