10月1日から供用開始へ、高田町のまちなか広場/陸前高田市
平成29年9月21日付 7面

陸前高田市高田町の新しい中心市街地にある「まちなか広場」にこのほど、新たな交流施設が完成した。調理設備や大きなテーブルが備えられ、市民がさまざまな催しに活用できる「コミュニケーションの拠点」となる。同広場には今回、芝生広場とあずまや、バスケットゴールも設けられ、交流施設と合わせて10月1日(日)から供用を開始する。
新たな交流施設が完成
芝生広場にバスケゴールも
この交流施設は、「SUMIKAパヴィリオン」として知られる建造物で、栃木県宇都宮市から移設されたもの。高田町大石地内に建築された「陸前高田のみんなの家」整備プロジェクトなどにかかわってきた建築家・伊東豊雄さんが設計し、所有者の東京ガス㈱が同市へ寄贈した。
集成材とガラスによる独創的な建物は木造平屋建てで、面積は81平方㍍。陸前高田商工会(伊東孝会長)が指定管理を行う。利用開始後は施設内にスタッフが常駐し、開館時間内であれば自由に出入りすることが可能。また、利用を申し込むことにより、貸し切り利用にも対応する。
内部にはトイレもあり、調理設備も整っていることから、料理教室をはじめ、各種講座、展覧会、打ち合わせなど、地区の枠を超えた集会施設として幅広い活用が見込まれる。

芝生広場に設置されたバスケットボールゴール
まちなか広場は4月に大型遊具設置エリアの供用を開始したが、これまで芝生の養生などのため立ち入れなかったエリアも、10月1日から使うことができるようになる。ここには休憩用のあずまやと、高さが異なる二つのバスケットボールゴールがあり、利用申し込みは不要。大型遊具設置エリアには連日のように子どもたちの声が響いているが、今後は中高生から高齢者まで、さらに幅広い世代の来訪が期待される。
1日は午前11時10分から交流施設のオープニングセレモニーが行われ、施設の愛称が発表される。また、同日はまちなか広場に隣接し、四つの店舗からなる商業施設「まちなかテラス」も開業する。
交流施設の利用の申し込みは同商工会(℡55・3300)となり、申し込み方法や料金表は今後、市と商工会のホームページに掲載する。同商工会と市都市計画課(℡54・2111内線305)は利用についての相談も受け付けており、「市民の皆さんに積極的にご活用いただきたい」としている。