FMねまらいんがラジオドラマ初挑戦、10月から毎週金曜日放送2番組加え充実の内容に

▲ 「虹と雲」のチラシを手に、「多くの人に楽しんでほしい」とPRする及川放送局長

 大船渡市のコミュニティFM「FMねまらいん」(87・5MHz)は、秋の番組改編に合わせて、10月からラジオドラマ「虹と雲」を含む2番組を新たにスタートさせる。ねまらいんにとっては初挑戦となるラジオドラマは、東日本大震災をテーマにした完全オリジナルの全12話。被災者の苦しみや不安を描きつつ、明日への希望を届ける内容で、来年3月まで放送される。

 

2番組加え充実の内容に

 

 新番組は「虹と雲」と、大船渡市出身のソプラノ歌手・土井尻明子さんがナビゲーターを務める音楽番組「みじか〜にMUSICA(ムージカ)」の二つ。
 虹と雲は、リスナーの田中来地さんがシナリオを制作し、声優は気仙沼市の会社員や自営業の3人が担う。テーマソング『虹と雲』は、地元のバンド「TILITILI(チリチリ)」のボーカル・ギターで、「WOLK(ウォルク)」として個人で作曲活動している陸前高田市出身の菅野安宣さんが手がけた。
 第1話は、震災を経験した高校生3人の進路の不安や葛藤、家族との絆を描き、2話で震災時住まいも立場も違う同じ会社の2人が震災当時を振り返る内容。高校生と社会人たちはその後、巡り会って…というストーリー展開だ。
 放送は10月6日(金)からで、時間は毎回午後6時25分〜同40分。平日夕方帯で生放送し、月〜木曜日よりも放送枠を45分拡大している金曜日の情報番組「875chanねるフライデー」(午後4時15分〜7時)内に盛り込み、番組をより充実させる。
 以降は第1、3金曜日に放送。第2、4金曜日は同じ時間帯に前回分を再放送する。
 一方、「みじか〜にMUSICA」は、毎週金曜日午前7時54分からの約5分で、10月6日にスタート。「クラシックをもっと身近に楽しんでほしい」という土井尻さんの思いから企画され、土井尻さんがクラシック曲の聞き所を解説するなど魅力を伝える。
 このほか、気仙の文化、食、方言などを紹介する「ハナコーのケセンまるごとガイド」(毎週金曜日午後6時10分〜同20分)もバージョンアップする。出演するケセンきらめき大学の佐藤公精さんと、パーソナリティー・田村華恵さんの掛けあいも人気のコーナー。新たに大船渡市盛町の薬局「くすりのタカギ」がスポンサーにつき、第1金曜日はくすりのタカギ内で収録した健康に関する情報を届ける。
 この春で開局4年を迎えたねまらいん。及川透子放送局長は「これまで生放送枠はパーソナリティー一人が話すスタイルだったが、新たに2番組が加わり、違う声も聞けることとなる。一日中ラジオをつけていただいても楽しめるものとなっている。ぜひ多くの人に聞いてほしい」とPRする。