「後進に道を譲る」、黄川田氏(民進6期)勇退へ

170929-1%e8%a1%86%e9%99%a2%e8%a7%a3%e6%95%a3%e3%81%a8%e9%bb%84%e5%b7%9d%e7%94%b0%e5%8b%87%e9%80%80%e4%b8%b8%ef%bc%91%e6%ae%b5

黄川田徹氏

 次期選挙で適用される小選挙区の新区割りでの処遇が注目されていた、民進党6期の現職・黄川田氏は28日、東海新報社の取材に対して、総選挙には出馬せず今季限りで勇退する意向を明らかにした。
 同氏は陸前高田市広田町生まれ。盛岡一高、早稲田大卒業後、市職員となり、これを辞して臨んだ平成7年の県議選で初当選し連続2期。同12年、衆院選岩手3区に出馬し初当選。戦後初の気仙からの代議士となった。
 これまで連続6選を飾り、旧民主党政権では総務副大臣や衆院東日本大震災復興特別委員長などを歴任。自らも被災者となった中で、郷土復興に力を尽くしている。
 民進、共産、自由、社民の4党は共闘を基本線として打ち出し、区割り改定が適用される次期選挙をめぐっては、新2区の統一候補として元職で民進党の畑氏の擁立が決まり、黄川田氏は党の新3区総支部長に就任。地盤が重なる自由党代表の小沢一郎氏(75)=16期=との調整をいかに進めるかが注目されていた中で、政界引退の意向を明らかにした。
 東海新報社の取材に対して黄川田氏は、「前回選後から体調が思わしくなく議員活動への支障も生じており、後進に道を譲る時と判断した」と明かした。次期選挙をめぐる自身の処遇については、これまで「党本部にゆだねている」としてきたが、「(体調面から)次は難しいと思っていたところもある。政治家の最終的な出処進退は、自分自身で決めるもの」と語った。
 後援会など支持者には同日から、勇退の意向を伝える書面を出した。現在は党県連代表の任にあり、この立場での選挙戦準備は引き続き進めていくという。