「日本一の大会」盛況、クッブ・ジャパン・オープン/住田町で(別写真あり)

▲ 勝戦でクッブを倒して勝利を飾り、喜び合うチームK1のメンバーたち=世田米

 県クッブ協会主催の「クッブ・ジャパン・オープン2017岩手住田町」は1日、町運動公園野球場で行われた。昨年10月の国体デモンストレーション大会時を上回る60チームが参加。チームプレーの楽しさを体感しながら笑顔を交わし、活気を呼び込んでいた。
 希望郷いわて国体・希望郷いわて大会1周年記念イベント「2017すみたスポレク祭・29年度すみたっ子まつり」として開催。町内外から60チームが参加し、県外からの参戦もあった。55チームだった昨年の国体を上回り、競技の普及拡大を裏付けた。
 スウェーデン生まれのクッブは木材を利用した的当てゲームで、1チーム6人で行う団体戦。バトンに似た丸棒を、相手陣地内にある木の的に狙って投げる。
 今大会は、12チームによる小学生以下のジュニア、48チームによる一般とも、3チームごとに総当たり戦を実施。昼食休憩を挟み、順位別のトーナメント・リーグ戦が行われた。
 同日は、朝方からさわやかな秋晴れが広がり、絶好の競技日和となった。開会式では、県協会の新渕久郎副会長が「60チームも参加があり、大変うれしい。日本クッブ協会が誕生して10年を迎えるが、これほど大きな規模はなく、日本一の大会」と述べた。
 神田謙一町長のあいさつに続き、選手を代表して三重県クッブ協会の水上知之さんが宣誓。「積極的に交流を深め、ハイタッチの輪を広げる」と響かせ、盛大な拍手に包まれた。
 地域や職場、同じ趣味を持つ仲間などチーム編成は多彩で、年代層もさまざま。芝の上で跳ねて気まぐれな動きに一喜一憂しながらもさわやかな汗を流し、木の的を倒すたびに歓喜の声とハイタッチが交わされた。
 この日は大会特別ゲストとして、元バレーボール日本代表の山本隆弘さん(39)もプレー。試合だけでなく各チームと記念写真に収まるなど、出場者とふれあった。「住田は空気が澄み、景色がとてもきれいな町。クッブは小さい子どもからお年寄りまで、多くの方々と交流を深めることができるスポーツ」と話していた。
 熱戦の結果、一般は陸前高田市のチームK1が優勝。ジュニアは住田町Jr選抜が制した。両チームの優勝メンバーは次の通り。
 ▽チームK1=高橋一成(主将)、古館俊一、岸和也、髙橋大輔、脇坂美秋、畠山連穂
 ▽住田町Jr選抜=菅野陸(主将)、菅沼芭南、菅沼蓮、泉田天杜、横澤青葉、小野田朝日