住田・堀尾選手が個人V、県高校新人アーチェリー男子30㍍の部で/雫石町で

▲ 今後の飛躍が期待される堀尾選手=住田高校

 岩手県高校新人大会(県高体連主催)のアーチェリー競技はこのほど、雫石町の町運動公園陸上競技場で行われ、男子個人30㍍Wラウンドの部で住田高校1年の堀尾学杜選手(16)が優勝を飾った。来月同町で行われる東北選抜大会や、来年の県高総体などでのさらなる飛躍に期待が集まる。
 2日間で計144射行って順位を競う男子30㍍には、16人が参加。堀尾選手は1243点と、2位選手を50点以上引き離した。住田高校はこのほか、男子団体でも3位に入った。
 入部から半年、初めての大会での快挙にも堀尾選手は「自分で決めていた目標には届かなかった」と振り返る。36射ずつ4回に分けて行うが「1回ごとに315点以上」を掲げて臨んだ。最初は320点を超えたが、2回目以降は到達できなかった。
 試合中は順位を気にせず、楽しみながら放つことを心がけたという。ただ、初大会とあって時間配分が思うようにできないなど、今後の成長につながる課題が見つかった。
 有住中では野球部と陸上部に所属し、同校の先輩に憧れて住田高校ではアーチェリー部に入った。「ゼロから始めたが、的を狙って矢を放つのは楽しい。外部コーチや先輩に助けられ、朝練習も重ねたことで、8月ごろから安定して放つことができるようになった」と話す。
 30㍍を競う大会は少なく、今後は70㍍などへの挑戦も予想される。高校3年間の目標は、個人と団体でのインターハイ出場。「アーチェリー選手としての体力、精神力を身につけていきたい。射撃練習の量を積極的にこなし、チームのみんなと切磋琢磨しながら進むことができれば」と、飛躍を誓う。
 東北大会は11月11日(土)、12日(日)に雫石町で開催。住田高校からは男女の団体、個人いずれも参加する。