2017衆院選岩手2区/12日間の舌戦に幕、きょう投開票
平成29年10月22日付 1面
第48回衆議院議員選挙は22日に投票が行われ、即日開票される。気仙2市1町を含む岩手2区に立候補しているのは、届け出順に、希望の党元職の畑浩治氏(54)=久慈市=と、自民党前職で公明党が推薦する鈴木俊一氏(64)=山田町=の2人。10日の公示以来、東日本大震災からの復興や経済施策など訴えてきた両氏は、区割り改定で本州一広くなった選挙区での運動を終え、有権者の審判を待つばかりとなった。2区全体の開票作業終了は深夜となる見通し。
2候補に有権者の審判
安倍晋三首相は、再来年秋に予定する消費税率10%への引き上げによる増収分の使途を見直し全世代型の社会保障を手厚くすること、北朝鮮への外交的圧力強化などについて国民の信を問う考えを示し、先月28日招集の臨時国会で衆議院を解散した。
これを受けた総選挙は平成26年12月以来。今回は小選挙区の1票の格差を是正するための区割り改定が適用され、小選挙区の定数が295から289に削減され、全国を11ブロックに分けた比例代表の定数も180から176(東北ブロックは14から13)に減り、合計465議席を争う。
気仙2市1町を含む岩手2区は畑、鈴木両氏の一騎打ち。畑氏は勇退した民進党前職の黄川田徹氏(64)=陸前高田市=の後継として、復興や地域経済の底上げなどを訴えてきた。現職大臣の鈴木氏は、政権与党としての実績を強調しながら、復興完遂や産業振興への意欲をアピールしてきた。選挙戦最終日の21日はそれぞれの選挙事務所前などで打ち上げを行い、運動を締めくくった。
また、比例代表の東北ブロックには、8党1団体の67候補が名を連ねる。岩手2区では、畑、鈴木両氏が重複立候補し、ともに名簿2位。大船渡市出身の自民党前職・橋本英教氏(50)は比例単独で名簿25位。
投票開始時刻は午前7時。終了時刻は大船渡、陸前高田両市が午後7時、住田町が午後6時。衆院選と同時に最高裁判所裁判官の国民審査投票も行われ、各市町選管では棄権防止を呼びかけている。
開票は大船渡市が午後8時15分からリアスホール、陸前高田市が同8時15分から高田小体育館、住田町が同8時から社会体育館。
10日現在の岩手2区の選挙人名簿登録者数は、39万3747人。気仙は、大船渡市が3万2297人、陸前高田市が1万7118人、住田町が5047人。
岩手2区・立候補者の略歴
(届け出順)
(①出身校②主な経歴③職業④住所⑤出身地⑥年齢⑦当選回数)
◇畑浩治候補(希望・元)①早稲田大②国土交通省職員③団体役員④久慈市大川目町⑤久慈市⑥54歳⑦2
◇鈴木俊一候補(自民・前)①早稲田大②環境大臣、外務副大臣、五輪担当大臣③自民党県第2選挙区支部長④山田町八幡町⑤山田町⑥64歳⑦8