2017衆院選比例東北/橋本氏(自民)は落選、 畑氏(希望)復活ならず

▲ 党の支部事務所で報道陣の取材に応じた橋本氏(22日午後11時ごろ)=大船渡市

 22日に投開票が行われた第48回衆議院議員選挙(総定数176)の全議席は23日までに確定した。比例東北ブロック(定数13)には、大船渡市出身の自民党前職・橋本英教氏(50)=大船渡市=が単独立候補したが落選。岩手2区で敗れ、復活を待った希望の党元職・畑浩治氏(54)=久慈市=も議席を得られなかった。

 橋本氏は、平成24年の前々回選で旧岩手3区に出馬。選挙区では敗れたが、重複立候補の比例で復活当選した。同26年の前回選でも比例復活して2期を務めてきた。
 今回は、区割り改定の影響もあって比例単独で立候補。名簿順位は25位。同党では小選挙区との重複立候補者23人をすべて名簿2位登載しており、その戦いの行方が橋本氏の当落を左右する状況だった。
 小選挙区の結果により自民の比例獲得議席数見通しがおおむね固まってきた22日午後11時ごろ、橋本氏は大船渡市盛町の党支部事務所で、報道陣の取材に応じた。
 同氏は、公示に前後して地元有権者に姿を見せる機会はほとんどなかったが、「東北全体の票を上げるため、激戦が予想される場所を回っていた」といい、選挙戦の12日間を「自分のポスターも貼れない、選車も回せない、その中でやるしかなかった初めての選挙。やりきるだけはやった」と振り返った。
 選挙区で同党前職・鈴木俊一氏の当選が決まったことについては「党の県の代表であり、頑張っていただきたい」と述べ、自身の今後については「まったく白紙」と語った。
 一方、畑氏は小選挙区での敗退が決まったあと、比例復活への望みを託したが、かなわなかった。
 希望は3議席を獲得し、単独1位の候補と重複で2位の候補2人の当選が決定。同順位者は当選者の得票にどれだけ迫ったかという惜敗率が高い候補から当選していくが、畑氏の惜敗率は76%で同党2位候補16人の中で6番目だった。
 畑氏は23日未明、久慈市の事務所で「政治生命をかけて臨んだが、2回連続比例復活なしで敗れた。そのことを受け止める」と厳しい表情で語った。