新ミニバスチームが誕生、指導団体との交流を縁に/大船渡

▲ 新しいスポ少チーム「小勉族」の男女メンバーと、「勉族」のメンバー=赤崎小学校

 大船渡市に、新しいスポ少チーム「OFUNATO小勉族(こべんぞく)男子・女子ミニバスケットボールクラブ」(川原夕輝代表、以下小勉族)が誕生した。同市で10年間、指導支援などを行っている千葉県柏市のアマチュアバスケットボールチーム「勉族」(沼田泰朋代表)との交流がチーム結成につながったもの。3日には、赤崎小学校体育館でチームのお披露目会が行われ、選手らが活躍を誓った。

 

男女児童19人で活動開始

 

 新チームの発足は、大船渡青年会議所(金貴之理事長)が市内で平成19年から行っているバスケットボールのクリニックがきっかけ。
 勉族は、20年から毎年同クリニックに参加し、地域の児童らを指導。その中で、バスケットボールに興味を抱く参加者が増え、チーム結成の機運が高まっていったという。
 クリニック参加10年目の節目を迎えた今年、児童の保護者ら有志が10人余りの仮チームをつくり、活動を開始。8月にはクラブの設立総会を開き、9月1日から大船渡小と大船渡北小の男子8人、女子11人の計19人(3〜5年生)で活動を開始した。
 今回のお披露目会は、赤崎小で行われたクリニックに合わせて実施。選手全員と保護者、勉族やJC関係者らが出席し、選手らは真新しいユニホームを着て臨んだ。
 冒頭、川原代表は「結成から2カ月ほどたち、やっとチームが形になってきたという思い。バスケで活躍する選手を生むチームにしたい」とあいさつ。
 祝辞では、金理事長が「市内でバスケ好きの人が増えていけば」と期待。勉族の沼田代表も「自分たちとの縁で新チームができたことに、驚きと喜びの両方を感じている。ぜひ、競技の礼儀なども学びながら、バスケのおもしろさを感じていってほしい」とエールを送り、記念品となる団旗の目録を選手に手渡した。
 小勉族では現在、地域のバスケットボール経験者3人がコーチを務める。今後は市内全域に選手(1〜6年生)の募集を呼びかけ、週2回のペースで練習日を設けながら、12月以降の公式大会に向けて技術の底上げを図る。
 鈴木静馬君(大船渡5年)は「勉族のみなさんに教えてもらったことを試合で生かし、全国大会に出場できるレベルまで強くなりたい」と熱意を燃やす。
 また、金子小町さん(大船渡北5年)は「1年生のときから競技にふれてきて、今回新しいチームに入ることができてうれしい。みんなと仲を深め、まずは勝ち負け関係なくいろいろな試合に挑みたい」と笑顔を見せていた。