地域向けプログラム多彩に、立教たかたコミュニティ大学開設/陸前高田市

▲ 地域住民を対象とした「立教たかたコミュニティ大学」が開講。初回はピアニストの戸口純さんによるコンサートが開かれる

18日に第1弾のコンサート

 

 陸前高田市米崎町の陸前高田グローバルキャンパス(旧米崎中学校)を運営する立教大学(東京都豊島区、吉岡知哉総長)は今月から、同キャンパスを会場とした「立教たかたコミュニティ大学」を開設する。市民向けの講座やイベントを実施するもので、その第1弾として、18日(土)には「たかたの夢ピアノ・コンサート」を開く。 
 陸前高田グローバルキャンパスは、立教大と岩手大の協働により運営。国内外の大学や企業・行政関係者の研修などに活用されているほか、イベント会場としてレンタルでき、市民と外部の人の交流活動拠点としても広く開放される。
 立教大は同キャンパスの市民利用を促すため、地域住民向けプログラムとして「立教たかたコミュニティ大学」をスタートさせる。同大が持つコネクションや専門分野の知識を活用した特色ある教養講座、文化的イベント等を、月1回ペースで開催していく方針だ。
 そのオープニングを飾るのは、ピアニストで作曲家の戸口純さんによるピアノコンサート。クラシックだけでなく、映画のテーマ曲やジャズなども演奏し、子どもから大人まで楽しめるバラエティー豊かな内容となっている。
 戸口さんは5歳で作曲とピアノをはじめ、子ども時代から即興演奏を披露。立教大学法学部卒業後は、イエール大学、ニューイングランド音楽学院などで学んだ。20年近くアメリカに暮らし、地元のオーケストラとの共演経験も豊富。オペラの作曲なども手がける。
 当日は、前半のプログラムとしてバッハやモーツアルト、ショパンの名曲を演奏。戸口さん作曲の『ガドルフの百合』や、来場者からテーマを募っての即興演奏も披露する。
 後半はウッドベースの川本悠自さん、ドラムスの小松伸之さんと共演。ジャズ・トリオとして、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスらの作品と、戸口さん、川本さんの作曲した曲を演奏する。
 開場は午後1時30分、開演は同2時。予約不要で参加費は無料。問い合わせは主催者である立教大陸前高田サテライトの事務局(立大総長室社会連携教育課、℡03・3985・2685、メール:rikusate@rikkyo.ac.jp)まで。
 また、コミュニティ大学として12月には第2弾の「宮沢賢治で社会学しよう!」を、来年1月には第3弾の「高田から世界を考える~難民の世紀に生きる私たち~」を開催する。いずれも入場無料で申し込み不要。立大は「市民の皆さんに喜んでもらえる企画を考え、『みんなではまらっせん』と呼びかけていきたい」としている。