立派な仕上がり願って、新巻きザケづくり/赤崎小(別写真あり)

▲ 統合後初の新巻きザケづくりに取り組む赤崎小の5年生児童ら=蛸ノ浦漁港

 統合後も伝統継承

 

 大船渡市立赤崎小学校(三浦和人校長)の5年生21人は21日、赤崎町の蛸ノ浦漁港で新巻きザケづくりを体験した。旧蛸ノ浦小の伝統行事を継承し、統合後初めて実施。この日は1週間前にさばいて塩漬けしたサケを水洗いし、干す作業を行い、児童らはおいしく立派に仕上がるよう願いながら一生懸命取り組んだ。
 同校は今年4月、赤崎町内の赤崎、蛸ノ浦両小学校が統合して誕生。新巻きザケづくりは旧蛸ノ浦小による「海づくり少年団」活動の一環として取り組まれていたもので、新生校でも5年生が引き継いでいくこととなった。
 統合後初の体験は14、21の2日間で行われ、大船渡市漁協赤崎支所や県、市の関係者、地元漁業者らが協力。今年は体長60㌢前後のサケ11匹が用意され、初回の14日は児童らが2人一組になってサケの内臓などを取り除き、塩をすり込む作業を展開した。
 2回目の21日は塩漬けしたサケを水洗いし、干す作業に挑戦。子どもたちは自らさばいたサケを受け取ると、水をかけて塩を洗い流し、たわしで表面をこすってぬめりを取った。
 漁業者らから「ぬめりを取るとサケに光沢が出て、価値が高くなる」と聞いた児童らは、美しい仕上がりを目指して熱心に作業。サケの口にひもを通すなどし、学校に戻ると校内の干し場に一匹ずつつるした。
 貴重な体験に、子どもたちは「漁業に興味があるので家の仕事を手伝いたい」などと話し、地元の水産業にもより親しみを感じた様子。
 金真敬君は「サケを切るのは難しかったけど、今回はたわしでこする作業で簡単だったし、楽しくできて良かった。自分で作った新巻きザケは天に昇るくらいのおいしさだと思う。出来上がりが楽しみ」と笑顔を見せていた。
 同校によると、新巻きザケは2週間ほど寒風にさらして乾燥させ、完成を迎えるという。