生涯現役の誓い新た、県内アマ歌手の部門で紅白民謡大賞を受賞 /竹駒町の中居さん

▲ 紅白民謡大賞を受賞した中居さん

 「第58回紅白民謡の祭典」(岩手県民謡保存会主催)は、このほど花巻市内で開かれ、県内のアマチュア歌手が臨む第1部の「紅白民謡大賞争奪戦」で高田民謡愛好会(陸前高田市、村上俊子会長)の中居テル子さん(77)=竹駒町=が紅白民謡大賞に輝いた。自身の研さんの傍ら、住民に民謡を親しんでもらおうと市内外で歌声を披露しており、「これからも頑張ります」と生涯現役を誓う。

 第1部には、県民謡保存会各支部から選抜された21人が出場。平泉支部の大ベテランから長年指導を受けている中居さんは、同支部代表として参加した。
 曲目は、十八番の『津軽山唄』。前回大会は入賞を逃し、今回は「昨年よりも上位に」と意気込み十分にステージに上がった。
 手にしたマイクが震えるほど緊張したものの、年齢を感じさせない持ち前の伸びやかな歌声を会場いっぱいに響かせた。表彰式で名前を読み上げられたときには「まさか自分が」と実感が湧かず戸惑ったが、今大会に合わせて新調したという高さ1㍍以上のトロフィーを受け取り、仲間とともに自身初の第1部優勝を喜び合った。
 若いころから民謡が好きだった中居さん。40代のころ、高田民謡愛好会に入会し月2回の稽古に励んできた。
 一方、力を入れてきたのが民謡の普及。市シルバー人材センターの民謡サークルでは指導役を担い、同センターが年1、2回開催するイベントで子どもたちにも民謡の魅力を伝えている。介護施設への慰問も長年続け、同市のNPO法人が手がける出張サロンで出演依頼があれば、出演者を集めたり、内容を練るなど積極的に協力している。
 同愛好会は東日本大震災で多くの会員を亡くし、ピーク時70人を超えた会員数は現在11人。全員70代以上と高齢化も深刻だが、「お茶会の場でもある練習は本当に楽しく、みんなの生きがいとなっている。愛好会を絶やすわけにはいかない」と力を込め、「これからも体が健康な限りは民謡を続けていきたい」と思いを新たにする。