来年3月1日に開院、震災で全壊し高台に移転新築/県立高田病院
平成29年12月14日付 1面
東日本大震災の津波で全壊し、陸前高田市高田町の高台で移転新築工事が進む県立高田病院(田畑潔院長)の定礎式が13日、現地で開かれた。新病院は来年1月の完成を見込み、震災発生から7年を前にした3月1日(木)に開院する予定。
現地で定礎式
定礎式には、県医療局や同病院、市などの関係者ら約40人が出席。出入り口の一角に黒御影石製の礎石を据え、新病院の堅牢(けんろう)と繁栄を祈願した。
気仙圏域の医療の核となる県立大船渡病院を補完し、回復期、慢性期の患者の受け皿となっている高田病院。気仙町の海岸そばにあった旧施設(70床)は、震災で最上階の4階まで浸水し、入院患者ら16人、職員6人が犠牲となった。
発災2日後の3月13日に米崎地区コミュニティセンターを間借りし診療を開始。7月には米崎町に仮設の診療所が建てられ、翌年の平成24年2月には被災した県立3病院の中で唯一、一般病床(41床)が設けられ、入院を再開した。
新たな病院の建設地は、市の高田地区被災市街地復興土地区画整理事業により造成される「高台⑤」(高寿園北側)で、標高は約52㍍。近くには市保健福祉総合センター(仮称)や高田小学校も建設される。
施設は鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積は4265平方㍍。総事業費は37億7600万円。診療科は変わらず計8科で、病床数は60床。常勤医師7人を含む職員約90人体制で運営する。
駐車場は建物正面などに約100台分のスペースを設ける。災害による停電時も電気を供給する自家発電設備や貯湯タンクも導入。病院隣には、鉄筋コンクリート造3階建ての職員公舎(40戸)も建てられる。
現場の工事は昨年10月にスタート。建物はほぼ完成しており、現在は外構工事などが盛んに進められている。
高田病院が完成すれば、県立大槌、山田両病院と合わせ、被災した県立3病院がすべて再建されることとなる。
田畑院長は「やっとここまで来たという感覚。少子高齢化が進む一方、医療資源が乏しく、持続的に医療を供給できるかが重要。引き続き基幹病院の大船渡病院と機能分化し、他施設との連携も強化していきたい」と気を引き締める。





