新沼君(立根スポ少)メンバー入り、NPB12球団トーナメント/27日から札幌で大会
平成29年12月15日付 6面

プロ野球12球団に選ばれた少年球児らによる大会「NPB12球団ジュニアトーナメント2017」(一般社団法人日本野球機構など主催)は27日(水)から3日間、北海道の札幌ドームで開かれる。「東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアチーム」(以下、楽天ジュニア)には、大船渡市の立根野球スポーツ少年団所属・新沼空大君(立根小6年)がメンバー入りし、大舞台での活躍に期待がかかる。
大会は、日本野球機構(NPB)と12球団が連携し、「子どもたちが〝プロ野球への夢〟という目標をより身近に持てる機会にしよう」と開催。平成17年から始まり、今年で13回目を迎える。
参加するのは、全国12球団がそれぞれ選抜して編成する小学5、6年生のジュニアチーム。試合は、4グループに分かれてのグループリーグと、各グループ1位による決勝トーナメントで頂点を争う。
楽天ジュニアのメンバーは、各セレクションを通過した16人。セレクションには、東北各県の野球関係者が推薦する選手や、一般公募者、スクール生らが大勢エントリーし、本県は新沼君を含む2人がメンバー入りを果たした。
新沼君は、兄の背中を追い、小学2年生のときに同スポ少へ入団。5年生からは投手と遊撃手を任され、今年5月の全日本学童軟式野球大会マクドナルドトーナメント予選・大船渡市内大会ではチームを優勝に導くなど、勝利に貢献してきた。
9月に宮城県で行われた最終セレクションでは、約70人の候補者による紅白試合が行われ、新沼君は複数安打を放つなど長打力が光った。マウンドで培った強肩や持久力なども評価された。
10月からは仙台市などでの強化合宿に参加。大会では内野手としての起用が予想される。
新沼君は「選手に選ばれたことを知ったときは驚いたけど、うれしかった。大会は初戦からレギュラー入りしたい」とやる気十分。「緊張はあると思うけど、打撃でも守備でもうまくプレーできれば。目標は優勝」と意気込む。
大会記録を見ると、楽天ジュニアは平成18年の第2回大会で優勝。今大会では11年ぶりの頂点を目指す。
新沼君の父で、同スポ少前監督の善之さん(43)は「レギュラー入りをして、チームとして日本一を目指してほしい」とエールを送っている。