校名「高田第一」に正式決定、新校章と運動着も決まる/陸前高田

▲ 校章と運動着が決定。夏用運動着は上下とも吸湿性のよい素材で、色は濃紺

西側中学校づくり協で 

 

 陸前高田市の第5回西側地区統合中学校づくり協議会(村上誠治会長)は19日夜、同市役所で行われた。市議会12月定例会での議決を受け、校名が正式に「陸前高田市立高田第一中学校」となったことが報告されたほか、運動着と校章を決定。これをもって、来年4月に新設校が誕生するにあたり、協議すべき大部分について結論が出された。
 同協議会は、気仙中と第一中の統合によって生まれる新設校の開校へ向け、制服、運動着、校章、校歌などについて検討する組織。統合にかかわる小中学校の校長とPTA会長、地区コミュニティ推進協議会長らで構成され、市教育委員会が事務局を務める。
 同日は、校名を「高田第一中」とすることが議会で議決されたこと、両校の生徒の投票により、運動着とワッペンのデザインが決まったことなどを事務局が報告。運動着は3種の候補があったうち、マリンブルーを基調としたタイプがどちらの学校の生徒にも一番人気だったという。
 校章については、両校の生徒からデザイン案を公募。
 前回の協議会で6点に絞ったのち、過去に同市の校章をいくつも手掛けてきた熊谷睦男氏(市芸術文化協会会長)が構成を整えた。協議では熊谷氏による最終デザインが提示された。
 新校章は、▽新学区である矢作・横田・竹駒・気仙・高田の5区を五角形の星形をベースに構成し、伝統と永続性の象徴とする▽高田第一中の「一」を、5地区を流れる気仙川(支流の矢作川を含む)に見立て、輪(和)にして、地域の友愛と絆の象徴とする▽「中」をカモメに見立て、希望の大空へはばたく躍進の象徴とする──など、生徒たちの案に共通していた要件を統合したものとなった。
 色合いはスクールカラーのセルリアンブルーがメーンで、理性や青春、活力をイメージ。縁取りのゴールドは栄光と発展、シルバーは英知と信頼のシンボルとした。協議会では満場一致で同案に決まった。
 これにより、校歌(現第一中のものを継承)、制服(現第一中のものを引き継ぎ、ワッペンのみ変更)、運動着、校章のすべてが決定した。
 本年度の協議会は来年2月の開催で最後とし、新設校の学校経営やPTAの規約、両校の閉校スケジュールなどについて確認するとした。
 金賢治教育長は「願うのは、子どもたちがいいスタートを切れること。今後は両校の生徒の交流も本格的に進めてまいりたい」と述べ、関係者に引き続き協力を呼びかけた。