新・赤崎グラウンドで交流、本格供用前に記念イベント/大船渡(動画、別写真あり)
平成29年12月28日付 7面

大船渡市サッカー協会(佐々木孝逸会長)は27日、同市赤崎町生形の赤崎グラウンドのプレオープン記念「おおふなと・東北人魂キッズギャザ2017」を開催した。人工芝化の工事が進められ、来春の供用開始が予定される同グラウンド。この日は東日本大震災直後から整備を後押ししてきた、大船渡高校出身でJリーグ・鹿島アントラーズの小笠原満男選手(38)らも訪れ、新しくなったグラウンドの感触を確かめながら地域の子どもたちとにぎやかに交流を繰り広げた。
小笠原選手らが参加、人工芝で子どもとふれあう
大船渡市サッカー協会(佐々木孝逸会長)は27日、同市赤崎町生形の赤崎グラウンドのプレオープン記念「おおふなと・東北人魂キッズギャザ2017」を開催した。人工芝化の工事が進められ、来春の供用開始が予定される同グラウンド。この日は東日本大震災直後から整備を後押ししてきた、大船渡高校出身でJリーグ・鹿島アントラーズの小笠原満男選手(38)らも訪れ、新しくなったグラウンドの感触を確かめながら地域の子どもたちとにぎやかに交流を繰り広げた。
赤崎グラウンドは、東日本大震災で被災した旧赤崎小学校跡地を活用した多目的運動場。小笠原選手を中心とする「東北人魂を持つJ選手の会」と、大船渡高校出身者らで設立した一般社団法人「東北人魂・岩手グラウンドプロジェクト」が跡地の活用を後押しし、平成25年に仮設グラウンドとして整備した。
翌26年度には市の社会体育施設となり、多くの地域住民が利用。今年8月からは、利便性向上に向けた人工芝舗装の工事を開始。来年1月4日(木)の完了を目指す。
日本サッカー協会や日本スポーツ振興センターからの助成金、日本プロサッカー選手会からの寄付などもあって実現した人工芝の屋外運動場整備は、市内初の試み。来年3月には、ロッカールームやシャワールームなどを備えたクラブハウスも完成する予定で、グラウンドとともに来春からの本格使用が見込まれている。
プレイベントは、新たな地域の運動場完成を祝おうとのもので、市、市教委、市体協が共催。Jリーグがオフシーズンとなるこの時期に合わせ、同プロジェクトなどグラウンドを見守ってきた関係者の協力により企画された。
この日はあいにくの雪に見舞われたが、工事途中のグラウンドのうち、使用可能なスペースを除雪してイベントを開催。午前中は、小学3年生までの気仙の子どもたち約80人が集まった。
また、小笠原選手をはじめ、大船渡市出身でグルージャ盛岡でプレーした松田賢太さんら、Jリーグ選手・OB7人とコーチ4人が参加。市やサッカー協会関係者、子どもたちの保護者らも訪れた。
開会式では、佐々木会長が「人工芝のグラウンド完成は当協会の念願でもあった。みなさんには、ぜひ新しい芝の感触を感じ取ってもらいたい」とあいさつ。戸田公明市長も祝辞で関係者への感謝を述べた。
オープン宣言を務めた小笠原選手は「子どもたちには、思いっきり選手たちと勝負してほしい。グラウンドをたくさん利用し、一生懸命練習して、Jリーグで活躍できる選手になってもらいたい」と呼びかけた。
その後は、参加者と選手らの交流行事を展開。おにごっこやドリブル練習、チームに分かれての試合が行われ、参加した子どもたちが真新しい人工芝の上を駆け回り、思いっきり体を動かしてゲームを楽しんだ。
大船渡北小の松村黎君(3年)は「芝のグラウンドは、草が動いているような新しい感覚だった。またここで遊びたい」とイベントを満喫した様子だった。
午後には、気仙のスポ少チームとJリーグ選手らによる交流試合も行われた。