元気に「行ってきます」、中学生海外派遣事業出発式/住田(別写真あり)

▲ 派遣団としてアメリカへと出発した生徒たち=住田町役場

 住田町の平成29年度中学生海外派遣事業出発式は4日、町役場で行われた。見送りを受けた派遣第4期生の4人は、希望に満ちた笑顔とともに「行ってきます」と声を響かせた。役場には多くの中学生らが詰めかけ、充実した滞在となるようエールを送った。
 町は、町内の中学生に海外での交流や異文化体験などの研修機会を与え、グローバルな視野を持った国際性豊かな人材を育成しようと、平成26年度から独自の派遣事業を実施。主催は町教育委員会で、実行委(委員長・菊池宏教育長)が実施主体となっている。
 2年生を対象に募集。本年度は、世田米から小野田結月さんと佐藤郁弥君、有住からは千葉風花さんと堀尾舞華さんが選ばれた。
 出発式には、4人と引率役の町教委国際教育主事・美野マークさんをはじめ、町教委の関係者、家族らが出席。世田米中生も詰めかけ、活気に包まれた。
 菊池教育長は「思い切り楽しんでほしい。マークさんが毎日現地で更新するブログを楽しみにしている」と激励。
 神田謙一町長も「10年後、20年後にも生きるような経験を」と期待を込めた。
 生徒を代表し、堀尾さんが「事前研修で学んだことを現地での生活で生かせるよう頑張りたい」とあいさつ。
 4人は白い息を吐きながらタクシーに乗り込み、水沢江刺駅に向かった。
 派遣は12日(金)までの9日間。アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ市でホームステイ、現地生徒との交流、国際理解に関する研修などが予定されている。