気仙 今冬一番の寒さ、向こう1週間も冷え込む
平成30年1月26日付 7面

3市町とも真冬日に
平地も一面銀世界
25日の気仙地方は強い冬型の気圧配置となり、平地でも雪が積もって銀世界が広がった。寒さは前日からさらに厳しさを増し、気仙3市町いずれも今冬一番の寒さを観測。最高気温も氷点下の真冬日となった。盛岡地方気象台によると、向こう1週間も気温は平年より低い見込みで、特に27日(土)までは身を切るような寒さが続きそうだ。
同気象台によると、この日の最低気温は大船渡で氷点下8・3度(平年比5・1度低め)、陸前高田で同8・6度、住田で同11・3度(同5・8度低め)。昼間も気温は上がらず、大船渡の最高気温は同0・9度(同5・0度低め)と今冬3度目の真冬日を観測した。
平地でも雪が降り積もり、25日午後1時現在、積雪の深さは大船渡で6㌢。同日正午現在、気仙3市町に発令されていた大雪注意報は解除されたが、波浪(住田除く)、風雪、低温注意報は継続している。
同日は各地で早朝から雪かきに追われる住民や、通学時に厚い防寒着を着て慎重に歩く子どもたちの姿が見られた。
雪かきに汗を流した大船渡市大船渡町の70代男性は「昨晩は寒くて電気ストーブで部屋を暖めながら寝た。気仙でこんなに寒いのは珍しいね」と話していた。
公共交通機関は大きな乱れはなかったものの、JR大船渡線BRT(バス高速輸送システム)の一部路線でバスの遅れが生じた。
大船渡警察署によると、この日の道路の凍結などによる大きな交通事故は、午後5時現在発生なし。同署は「ドライバーには引き続き速度を抑えて、車間を開けながら走行してほしい。急発進、急加速など、『急』がつく運転はしないように」と呼びかけている。
大船渡地区消防組合消防本部や陸前高田市消防本部によると、路面凍結による転倒で救急搬送された人があるといい、注意を喚起する。
同気象台によると、26日も強い冬型の気圧配置が続き、沿岸の天気は曇りや晴れだが、山沿いは雪の降るところがあると予報。最低気温は氷点下6度、最高気温は同1度ほどと真冬日となる見込み。
向こう1週間の天気も曇りや晴れで、最高気温、最低気温は27日まで平年よりかなり低め。その後も平年より低めとしており、厳しい冷え込みが続く見通し。