〝まちぐるみ〟で迎えて、米国自治体から訪問団/陸前高田市

▲ 米国カリフォルニア州クレセントシティ市の訪問団(写真)が陸前高田を訪れるにあたり、市民参加の歓迎会が開かれる

 陸前高田市は12日(月)夜、高校同士の交流を通して友好関係にある米国・クレセントシティ市からの訪問団が来市するにあたり、高田町のキャピタルホテルで歓迎会を開く。市民参加型の会とし、「一緒にクレセントシティの皆さんを歓迎しましょう」と多くの来場を呼びかけている。

 

高校同士が交流、12日に歓迎会を開催


 クレセントシティ市はカリフォルニア州の自治体。東日本大震災の大津波で流失した高田高校の実習船「かもめ」が太平洋を渡り同市に漂着したことが縁で、交流が生まれた。同市のデルノーテ高校と高田高校は相互に行き来するなどして親睦を深め、平成29年には国際姉妹校提携も結んでいる。
 また、昨年2月にクレセントシティ市とデルノーテ郡の代表団が陸前高田市議会を訪れた際には、クレセントシティ市のブレイク・インスコア市長が「陸前高田と互いに手を差し伸べ合う関係を築きたい」と述べ、姉妹都市提携締結を視野に入れた提案があった。
 今回は「生徒たちの交流から生まれた絆を、まち同士の友好関係につなげられれば」と、市長や議員、民間事業者らを含む9人の訪問団が11〜16日の日程で来市。陸前高田市と同市国際交流協会との共催で、「まちぐるみ歓迎会」が開催されることになった。
 当日は午後5時30分に受け付けを開始。同6時に開会し、高田高校による歓迎パフォーマンス、両市の交流を振り返る動画の上映、訪問団によるクレセントシティ市紹介などが行われる。
 参加費は男性3500円、女性2500円で、高校生は1000円。参加希望者は7日(水)までに同市企画部企画政策課秘書係まで電話(54・2111内線171)またはファクス(54・3888)、メール(kikaku@city.rikuzentakata.iwate.jp)で申し込みを。会場の都合上、申し込み多数の場合は事前に募集を締め切ることもある。
 同係の大林孝典係長は、「行政や議会にとどまらず、職種や世代を超えたつながりを生み出せれば。先方からも今回は、『地域の方々との交流の時間を大事にしたい』と言っていただいている」といい、これに応えるべく、まちをあげて歓待したいとして市民に歓迎会参加を呼びかける。