優勝はカキ模した「フライ」、広田湾産の魅力をPR/W─1グランプリ本戦
平成30年2月3日付 7面

陸前高田市の名産・広田湾産ワカメを使ったオリジナル料理コンテスト「第4回W─1グランプリ2017」の本戦審査会はこのほど、東京都世田谷区の下北沢成徳高校で行われた。陸前高田市での予選会を通過した5品が審査され、グランプリにはカキフライを模した「カキのフリしたわかめフライ」が選ばれた。
東京・下北沢で審査

グランプリに選ばれた「カキのフリしたわかめフライ」
同グランプリは、震災後気仙を継続的に支援している、世田谷区のしもきた商店街振興組合が主催。広田湾産ワカメの認知度向上、販路拡大などを目的に平成26年から毎年開いており、広田湾漁協、「たかたのゆめ」ブランド化研究会、理研ビタミン㈱が協賛した。
今回は、気仙や首都圏などから44品の応募があった。書類審査と予選会を経て5品が本戦進出を決め、このうちこれまで本戦の出場を逃した陸前高田市民考案のメニューが4品を占めた。
本戦は、同商店街振興組合や日本わかめ協会などの関係者が審査。地方の食材にふれることで食育につなげようと、下北沢成徳高調理部の生徒が調理役を担った。
グランプリに輝いた「カキのフリした…」は、同校教諭が考案したもの。カキフライのような形にワカメを揚げたもので、ワカメの食感、味を生かしながら、オイスターソースでカキの風味も加えたアイデア性などが光った。陸前高田市民の4品は「純粋にすごくおいしい」などと評価を受けたが、一歩及ばなかった。
当日は下北沢で広田湾産ワカメの芯抜き体験や、しゃぶしゃぶ試食、袋詰めなどの関連イベントを併催。しゃぶしゃぶコーナーは長蛇の列ができるほどの盛況ぶりで、浜作業をする漁師の格好になって写真を撮るフォトブースも女性を中心に人気を集めた。
主催関係者は「広田湾漁協の全面的なサポートのもと企画した芯抜き体験などのイベントも盛り上がった。次回は、グランプリを通して高田高と下北沢成徳高の生徒間の交流も生み出したい」と構想を語る。
本戦結果次の通り。
▽順位①「カキのフリしたわかめフライ」②「三陸わかめの甘辛肉巻きおにぎり」③「わかめミルフィーユ」④「わかめのイカ巻き」⑤「もっちりサクサクわかめドーナッツ」