東京都内で初の情報交換会、住田町委嘱の「すみた大好き大使」招き/10日に開催へ
平成30年2月3日付 3面

住田町は、本年度委嘱した「すみた大好き大使」を招いた初の情報交換会を、10日(土)午後5時から東京都荒川区東日暮里のホテルラングウッドで開催する。首都圏などで活躍する大使と町関係者らが情報交換を行うことで、町の活性化につながる新たなアイデアの掘り起こしを図ることにしている。
近年、全国各自治体では「ふるさと大使」制度を設け、幅広い広報活動を展開。町では昨年度までこの制度がなかった。
住田への愛着を抱き続けながら首都圏などで活躍している出身者は多いほか、東日本大震災の復興支援活動として訪れた人々の中でも住民らとの交流が広がった。このほかにも種山や滝観洞、気仙川流域の景観など、自然資源をこよなく愛する人々がインターネット上で発信する機会も増えている。
一方で、住田の知名度は首都圏では低く、認知度向上やイメージアップが課題。交流人口拡大に向け、住田のことをさらに知ってもらうための対外的な施策充実が求められている。
こうした中、町は住田への思い入れが強い人々の力を生かしながら魅力を全国に広く発信することでイメージ高揚を図り、文化や産業、観光振興などにつなげようと、昨年春に「すみた大好き大使」を創設。ふるさと住田会の役員に加え、復興支援でかかわりが深い首都圏在住者、林野庁からの派遣で町での勤務経験がある職員ら61人に委嘱している。
大使の任期はとくに定めず、無報酬。役割にふさわしい名刺やパンフレットなどを用意する。町内外での町PRイベント活動への参加に加え、SNSなど個人的な人脈を生かした宣伝活動など、それぞれができる中で住田の魅力向上に貢献してもらう。
情報交換会は、大使同士や町関係者らとが顔合わせする初の機会となる。住田に関心のある人々の来訪、移住を促す役割や、町民活動の情報発信といった大使の役割を改めて確認する予定。そのうえで、今後の活性化を見据えた情報交換を行う。
大使に加え、町側では神田謙一町長や地域おこし協力隊員らが出席予定。町内で進む各種事業を伝えるとともに、情報共有や情報発信の充実を見据えた提案などもあるという。