愛称は「夢アリーナたかた」、4月開所の市総合交流センター/陸前高田
平成30年2月21日付 2面

来月プレイベントも
陸前高田市は20日までに、同市高田町の高台に整備される市総合交流センターのネーミング(愛称)を「夢アリーナたかた」とし、オープンを4月10日(火)とすることを発表した。正式開所を前に、3月11日(日)には東日本大震災追悼式典の会場として使用されるほか、3月16日(金)~18日(日)にはオープニング記念のプレイベントとして東京六大学によるバスケットボールリーグ戦が開催される。
同センターは、東日本大震災で全壊した市民体育館およびB&G海洋センターの機能を有する施設。バレーボールコート3面を確保できる多目的ホールや、同じく2面をとれるアリーナ、柔剣道場、25㍍6コースの温水プールなどを計画し、地域交流センターとしても活用される見通しとなっている。
市教育委員会は、市民をはじめ多くの人々に末永く愛される施設となるよう、昨年末に広くネーミングを募集。687作品の応募があった。
審査の結果、大船渡市の新沼好久仁さんが考えた「夢アリーナたかた」を最優秀賞として採用。「高田の夢アリーナ」の名称で応募した陸前高田市立第一中2年の船砥大さんと同1年の黄川田諒さん、「たかたゆめアリーナ」とした同1年の淺沼さくらさんの3人が優秀賞に決定した。
戸羽太市長はこれを受け「陸前高田のものに何か名前をというと、多くの方が『夢』という前向きな言葉を使ってくださる。これからの陸前高田に明るい夢を思い描いてくれているということだと思う。そのイメージが変わらないよう頑張っていきたい」と述べた。
一般供用が開始される4月10日に先立ち、3月11日午後2時30分から、同アリーナで震災追悼式を挙行。震災後、同市には数百人規模のセレモニー等に対応できるアリーナがなかったことから、毎年3月の東日本大震災追悼式は屋外にテントを張るなどして対応してきた。再建された施設内だけでの式典開催は今年が初めてとなり、会場には午前10時~午後6時まで一般献花台も設けられる。
また3月16日から3日間にわたり、東京六大学バスケットボールリーグ戦を開催。毎年この時期に明治大学、立教大学、早稲田大学、慶應義塾大学、法政大学、東京大学のバスケットボール部によって繰り広げられるリーグ戦で、立教大が同市と連携および交流に関する協定を結ぶことから誘致が実現した。
期間中は市内中高生を対象としたバスケットボールクリニック(教室)も開催。車いすバスケ体験会なども開かれる予定となっている。