平成30年3月14日付 4面
平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、気仙両市だけで2026人(災害関連死含む)が亡くなり、今も281人の行方が分からない。発災から丸7年を迎えた11日には、気仙各地で慰霊と追悼、復興を祈る行事が営まれた。癒えがたい悲しみを胸に、それでも前を向いて──亡き人々に示すのは、まちの再興を誓い、懸命に生きていく姿だ。
■折り鶴に願い託す
サン・アンドレス公園で行われた「海上折り鶴流し」。2000羽以上の鶴を船着き場から海へと流した=大船渡町
■小さな手のひらを
陸前高田市主催の追悼式。震災を経験していない子どもたちの姿も目立った。この子たちに教訓を伝えていくことも、これから大事になってくる=高田町
■御霊よ、安らかに
大船渡市の追悼式典には617人が参列。祭壇に向かい、発災時刻に黙とう。「どうか安らかに」…願いは一つだ=盛町
■海へ向かって
神社庁気仙支部による慰霊祭は漁協の荷捌施設で行われた=三陸町綾里
■笑顔 増えるように
海岸線沿いに設置された竹とうろう。スマイルの形に彫られたものも=三陸町越喜来
■光り輝くまちに
市民有志らによる「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」。慰霊の灯ろうと花をイメージしたモニュメントなどに、来場者から歓声が上がった。まちが活気づくようにという願いも込められている=高田町(10日)
地元の子どもたちがガラス瓶に絵を描いた=同