市営球場が7月供用へ、復旧完了し芝生を養生中/大船渡

▲ 7月の供用再開を目指して芝生を養生中の市営球場=末崎町

 東日本大震災後、応急仮設住宅が建設されていた大船渡市末崎町の市営球場は、平成29年度中に仮設住宅の撤去とグラウンドの復旧工事が完了した。現在は芝生の養生を行っており、順調にいけば7月頭には供用再開される。震災から7年余り、同球場の整備が完了すれば、市体育協会が管理する運動施設はほぼ復旧したこととなる。

 

体育施設の復旧進む

 

 同球場は昭和43年に整備され、45年には、第25回国民体育大会の一般軟式野球競技が開催された。
 平成に入り、10〜11年には国のスポーツリフレッシュ事業の補助を受けての全面改修によってスコアボードの電光化、球場の拡張などが施された。
 20年は延べ約1万8000人、21年は延べ約1万5000人、22年は延べ約1万6000人が球場を利用。市内における野球競技の拠点として重要な役割を担っていたが、23年の震災発生後は仮設住宅134戸が建設され、長らくグラウンドとして使用できない期間が続いている。
 同市内には震災後、37団地、計1801戸の応急仮設住宅が建設され、ピーク時の23年11月には、1792戸で4531人が生活を送った。
 その後、防災集団移転促進事業や災害公営住宅の完成などによる住宅再建が進展し、徐々に退去者が増加。市は26年に応急仮設住宅の撤去・集約化計画を策定し、撤去・集約化を進めてきた。
 市営球場の仮設住宅では、28年度末までに入居者の退去が完了。29年度中には仮設住宅がすべて解体、撤去され、グラウンド復旧工事が実施された。
 本年度は、4〜6月にかけて芝生を養生。さらに応援席のベンチの改修やダッグアウトの塗装、水回りの修繕、外野のラバーフェンス補修、内野側へのラバーフェンス設置などを行う計画。芝生の養生が順調に進めば、7月の早い時期に供用が再開される見通しだ。
 市教育委員会体育振興係では「震災から7年が経過したが、その間、野球関係者にはご不便をかけてきた。まもなく供用開始となるので、万全な準備をほどこして多くの人にたくさん利用していただけるようにしたい」としている。
 市体育協会が管理する体育施設は、これまでに市民体育館や弓道場、テニスコート、盛川河川敷公園などが復旧しており、赤崎町の旧赤崎小跡地には新たに人工芝のグラウンドが整備されるなど、運動環境の充実が図られている。
 市体協では「各種大会を開催して多くの人に使っていただき、市外の人にも大船渡の復興状況を見てもらえれば」と活発な施設利用に期待を寄せる。
 このほか市内の運動施設では、三陸町越喜来の山村広場に建設されている仮設住宅の撤去が29年度中に完了。今後、グラウンド復旧に着手していく。