開設半年で利用者数7千人超える、中心市街地の交流施設「ほんまるの家」/陸前高田

▲ 開設後半年で延べ7000人以上が利用した「ほんまるの家」=高田町

 陸前高田市高田町の中心市街地にある交流施設「ほんまるの家」は、昨年10月の開設から半年で、利用者数が延べ7000人を超え、認知度の向上が図られている。3月は月別最多の延べ2000人近くの市民が利用。大型商業施設がオープンし、周囲に個店も増え始めた新市街地の活性化に寄与できるよう、スタッフは引き続き、誰でも気軽に立ち寄れる「開かれた場」を目指して運営していく。

 

まちの核活性化に寄与

 

料理教室など施設スタッフの自主企画も好評=同

 同施設は、著名な建築家・伊東豊雄さんが設計し、栃木県宇都宮市に「SUMIKAパヴィリオン」として整備された。もとは東京ガス㈱が所有していたが、陸前高田市に移設されることとなり、まちの新たな交流施設として昨年10月1日に誕生。高田町の本丸公園通りにあること、「住民にとっての〝家〟のような存在に」という願いを込め、「ほんまるの家」と名付けられた。
 指定管理は陸前高田商工会が担い、陸前高田まちづくり協働センターのスタッフが常駐。遊具があり、親子連れなどが憩う「まちなか広場」内に立ち、大型商業施設「アバッセたかた」そばの好立地も相まって幅広い世代が利用している。
 施設内にはアイランドキッチンを備え、インターネットの無線LANも設置。飲食物の持ち込みも自由で、一人で静かに本を読んだり、家族連れが昼食を取ったり、仲間同士で料理教室や交流会を開いたりと、さまざまな目的で使われている。
 陸前高田まちづくり協働センターによると、昨年10月〜今年3月末までの総利用者数は延べ7379人。月別に見ると、最も多かったのは3月の1938人で、以下、11月1448人、10月1437人、1月920人など。3月は震災の追悼行事が周辺で開かれたほか、小中学生の春休み期間中だったことなどから人数が伸びた。
 総利用者のうち、貸し切り件数と人数は116件、延べ1982人。利用促進を目的とした施設側の自主企画は月に1回程度開いており、第5弾イベントは今月中に開催される予定。イベント情報などはフェイスブック上で随時公開している。
 同センターの三浦まり江理事長(34)は「想定以上の人数に利用いただいており、うれしい。この施設でのにぎわいが、まちの活気創出につながるよう、気軽に立ち寄れる場を目指していきたい」と話している。
 施設は年中無休。貸し切り利用は午前9時〜午後9時で、料金は1時間1000円。貸し切り予約がない場合の開放時間は、原則午前9時〜午後6時。
 貸し切り予約は「陸前高田市まちなか広場」のサイト(https://www.honmaru.org/)でも可能。問い合わせは、同施設(℡47・3389)へ。