おおふなと夢商店街1周年盛大に祝う、にぎわい創出へ気持ち新た

▲ もちまきには多くの人が参加=大船渡町

本設開業1周年を迎えたおおふなと夢商店街=同

 大船渡市大船渡町の大船渡駅周辺地区に整備されたおおふなと夢商店街は、29日で本設開業1周年を迎えた。これを前に28日、同商店街で祝いのもちまきが行われたほか、各店舗が記念セールを開始。関係者が市街地のにぎわい創出に向け、気持ちを新たにした。
 東日本大震災で甚大な被害を受けた大船渡駅周辺では、市が土地区画整理事業によるまちづくりを推進。JR大船渡線から海側は、津波復興拠点整備事業区域(約10・4㌶)を中心として商業・業務機能の集積地に位置づけられている。
 おおふなと夢商店街は、JR大船渡駅周辺に店を構え、震災で被災した商店主らが協同組合(伊東修理事長)を結成し、中小企業基盤整備機構が整備した無償貸与施設で開業。
 市内最大の仮設商店街として、平成23年12月~昨年4月まで、延べ35店舗が営業。市民生活を支えながら、多彩なイベントを通じて交流とにぎわいの場を創出してきた。
 仮設店舗での6年間の営業を経て、29年4月に同区域内の4街区で本設施設のおおふなと夢商店街がオープン。現在、テナント型の店舗には物販、飲食を中心とした18店舗が入居している。来客数や売り上げはこれまで、順調に推移してきたという。
 28日は、午前・午後にそれぞれもちまきを実施。会場となった駐車場には多くの地域住民が訪れて店主らとともに1周年を祝い、まちの活性化に期待を込めた。
 同商店街では5月6日(日)まで、店舗ごとに期間を設定してセールを行う。特別価格での販売や各種サービスの提供を通し、これまでの支援に感謝の気持ちを表す。
 伊東理事長(65)は「商店街として手応えを感じた1年だった。各店舗ともこのまま元気でやっていければ」と話していた。