5日まで臨時窓口開設、「バイクル」試乗も/陸前高田の一本松茶屋(別写真あり)

▲ 連休恒例の臨時観光案内窓口。電動スクーターにも試乗できる=気仙町

 陸前高田市気仙町の観光物産施設「一本松茶屋」に5日(土)まで、市や観光物産協会、市内団体などによる「臨時観光案内窓口」が設けられている。道案内や情報提供を行うだけではなく、市内観光の一助として導入開始が待たれる電動スクーターの試乗体験といった企画も用意し、中心市街地へ足を運ぶ機会を設けたり、市内店舗で利用できるクーポン券を配布するなど、同市での滞在時間を伸ばすため工夫を凝らす。
 臨時窓口は平成28年の8月に初めて開設して以後、お盆と春の大型連休シーズンに設置。市商工観光課と観光物産協会(金野靖彦会長)、㈳SAVETAKATA(佐々木信秋代表理事)、㈳マルゴト陸前高田(伊藤雅人代表理事)、NPO法人パクト(水野朝紀代表理事)、ロッツ㈱(富山泰庸社長)の協働で実施し、市内でも観光客が最も多く立ち寄る一本松茶屋において、観光名所や飲食店、宿泊施設などを紹介する「ワンストップ窓口」の機能を果たしている。
 現地では、スマートフォンやタブレットで市の観光情報をチェックできるアプリ「高田旅ナビ」なども紹介。広田湾産の蒸しガキや、広田町の「工房めぐ海」が製造する郷土菓子などを販売し、「牡蠣のバーニャカウダ」など、一本松茶屋で販売される土産品のPRにも結び付ける。
 立ち寄った人たちには、どこからの来訪であるかや最終目的地などについてアンケートを実施。今回は初めて、市内事業所の協力を得てアンケート回答者にクーポン券を進呈する。飲食店や小売店、温泉施設での割引・商品サービスなどを受けることができるもので、クーポン提供店の地図も一緒に配布。同市での滞在時間を伸ばしてもらう狙いがある。
 また、市が今秋ごろからの事業開始を目指すレンタル用電動スクーター「バイクル」の一般向けの試乗会も実施。電動自転車とオートバイの利点を併せ持った乗り物で、同茶屋から高田町の中心市街までを往復する10分程度を試乗時間とする。
 利用者には使い勝手や利用料金体系などについて意見の聞き取りを行う。利用には原付運転免許が必要。普通運転免許を持っていれば乗ることができ、観光客だけでなく興味がある市民らも試乗も可能となっている。
 窓口の開設時間は5日までの午前9時〜午後3時。