代表の誇りを放水に込め、気仙地区消防操法競技会に3市町の精鋭/住田で(動画、別写真あり)

▲ 練習成果を発揮する選手たち=世田米

 平成30年度県消防協会気仙地区支部消防操法競技会は8日、住田町世田米の大船渡消防署住田分署で行われた。3市町で先月行われた各競技会の上位計14チームが出場。ポンプ車の部は陸前高田市の横田分団2部が連覇を飾り、小型ポンプの部は同市の気仙分団4部が23年ぶりに制覇。両チームは、29日(日)に矢巾町で行われる県大会に出場する。

 

陸前高田勢が県大会へ

 

 支部競技会は、消防機器の取り扱い操作の基本を培い、消防技術の向上、士気の高揚を図ることを目的に隔年開催。3市町の消防団は先月10日にそれぞれ競技会を行い、代表チームが決まった。
 手びろめによる二重巻きホース2線延長のポンプ車の部には、6チーム(大船渡市3、陸前高田市2、住田町1)が出場。二重巻きホース1線延長の小型ポンプの部には、8チーム(大船渡市4、陸前高田市、住田町各2)が臨んだ。
 市町大会とは異なり、約10㍍先の火点に向かって放水も実施。選手たちは仕事を終えた夜間などに集まって練習を重ね、速さや正確さ、連係のスムーズさなどを高めてきた。
 競技開始前の開会式時から、会場の分署前駐車場には各消防後援会幹部や選手の家族らが多数来場。各市町代表としての誇りを胸に臨む選手たちの勇姿を見守った。
 ポンプ車で連覇を飾った横田分団2部の松田直人指揮者(48)は「前回の県大会でも指揮者として出場して振るわない成績だったので、今回は優勝を目指し、もっと確実性を高めたい」と話し、さらなる飛躍を誓った。
 小型ポンプを制した気仙分団4部の吉田昌善指揮者(41)は「自分自身は初めての県大会なので、場の雰囲気も楽しみながら全力を尽くしたい」と話していた。
 県大会は29日、矢巾町の県消防学校で開かれる。小型ポンプの部は今年、富山県で全国大会も予定されている。
 各部の順位と、優勝チームのメンバー次の通り。
 ▽ポンプ車の部①横田分団2部(指揮者・松田直人、1番員・佐々木良麻、2番員・松田俊一、3番員・佐々木大介、4番員・及川樹、補欠・菅野大樹)②住田町5分団2部③陸前高田市矢作分団1部④大船渡市3分団2部⑤同3分団1部⑥同6分団2部
 ▽小型ポンプの部①陸前高田市気仙分団4部(指揮者・吉田昌善、1番員・熊谷駿、2番員・遠野正隆、3番員・合口潤、補欠・清水誠弘)②大船渡市5分団1部③住田町5分団1部④大船渡市9分団3部⑤同4分団3部⑥陸前高田市広田分団2部⑦大船渡市11分団5部⑧住田町1分団3部