「お天王さま」街に活気、盛と高田で行事にぎやか(動画、別写真あり)
平成30年7月15日付 7面

青空のもとで奉納相撲の熱戦/盛町
大船渡市盛町に鎮座する天照御祖神社の「お天王さま」宵宮祭にあたる14日、さかり中央通りでは恒例の少年奉納相撲が行われた。青空の下、地元の小学生たちが熱戦を繰り広げ、商店街に元気な声を響かせた。
宵宮祭は地元で「おさかり」と呼ばれ、少年相撲は奉納行事の一つとして盛青年商工会(迎山光会長)の主催で毎年実施。同町に本格的な夏の到来を告げる行事として、住民から親しまれている。
この日は、盛小学校の児童36人が出場。田茂山一区・御山下、田茂山二区、吉野町、本町、木町・上木町、愛宕町、八幡町、桜場、旭町の町内9地区に分かれて4人1組の〝部屋〟をつくり、9チームによるトーナメントで優勝を争った。
開会式では、迎山会長が「お天王さまは古い歴史がある。いつからかシンボルとされるようになった天狗が見守っているので、思い切り頑張ってほしい」とあいさつ。愛宕町の永田瑠真君(6年)の選手宣誓などのあと、試合が行われた。
大会では、トーナメント初戦から勝負の行方が最後まで分からない接戦が続いた。保護者や学友たちの声援が飛び交う中、児童らは、暑さにも負けない熱い戦いを繰り広げていた。

歩行者天国の準備にあたる青年部員ら=高田町
あすまで夜間に〝ホコテン〟/陸前高田
陸前高田市高田町では15日夜、「お天王さま」の神輿渡御が行われる。これに合わせた歩行者天国は同町の中心市街地で14日に始まった。16日(月)までの3日間、夕方から夜にかけて飲食物の屋台などが軒を連ねる。
同市では「お天王さま輿丁(よちょう)の会」が毎年この時期、同町長砂の八坂神社と同町本丸の天照御祖神社の間で神輿渡御・遷御を行っており、今年の渡御は15日、遷御は22日(日)に予定されている。
お天王さま協賛歩行者天国は陸前高田商工会青年部による催しで、昨年、7年ぶりに復活。新しい中心市街地の本丸公園通りに、軽食などの屋台を出店する。陸前高田青年会議所(JC)、陸前高田まちなか未来プロジェクトグループが共催し、ストリートライブ、バスケットボールの3on3大会(15日)なども繰り広げる。
初日の14日は同部とJCの会員ら約20人が午後4時ごろから現地で会場設営を開始。同部地域振興部会の伊東亜希子部会長(36)は、「去年大盛況だったので、今年は3日間の開催とした。おみこしを見たこともない子もいると思う。子どもたちにたくさん来てもらえれば」とし、来場を呼びかける。
歩行者天国の実施時間は午後7時〜9時で、みこしは15日夜7時ごろに市街地を通過する予定。ラムネ一気飲みイベントは15、16日とも午後7時10分に開始する。