波打ち際に笑顔 、市内2カ所で「海開き」/大船渡(別写真あり)

▲ 波打ち際で元気よく遊ぶ子どもたち=三陸町吉浜

 大船渡市三陸町の吉浜海水浴場と浪板海水浴場が22日、海開きした。吉浜は震災後初で、8年ぶりとなる海水浴場開設。同日は青空が広がる海水浴日和となり、地元住民のほか、市内外から多くの人が足を運び、猛暑の中で水の感触を楽しんだ。砂浜には色とりどりのテントも並び、盛夏らしい光景が戻った。両海水浴場は8月19日(日)まで29日間にわたって開設され、海水浴客を受け入れる。

 

吉浜海水浴場は震災後初

 

 市が開設者となっている三陸町の吉浜、浪板、綾里白浜の3海水浴場は、いずれも東日本大震災津波で大きな被害を受けた。これにより、平成23年以降開設が見送られてきたが、昨年、防波堤などの工事やがれき撤去が完了した越喜来の浪板海水浴場で、市内では震災後初となる海開きが行われた。
 吉浜海水浴場は、平成22年に約1万人、震災前3カ年平均では約7000人の海水浴客を集め、にぎわいを見せていた。震災の津波でTP(東京湾平均海面)+7・15㍍の防潮堤が全壊し、砂浜も大部分が流出したが、防潮堤の復旧工事は29年度に完了。砂浜も自然再生が図られており、現在は長さ約200~300㍍ほどに回復した。
 これを受け、今年はがれきの散在状況を考慮して遊泳エリアを砂浜側約100㍍、沖側約50㍍に設定して海水浴場を開設。周辺にはシャワー施設も整備した。
 この日は、吉浜海水浴場で両海水浴場の合同開設式が行われ、市や観光物産協会、地元住民ら合わせて約30人が出席。神事を執り行い、シーズン中の無事故を祈願した。
 開設時間の午前10時になると、吉浜海水浴場には続々と家族連れが訪れ、波打ち際で水しぶきをあげながら元気よく遊んだ。
 吉浜中学校の渡辺英樹君(3年)は「小さいころにも何度か泳ぎに来た。久しぶりの海開きで、すごく楽しかったので、これからも来たい。早く震災前のような砂浜に戻ってくれれば」と話していた。
 海水浴場の管理業務を行う市観光物産協会の金野博史事務局長は「ようやく開設できた。たくさんの人に来場してほしい」と多くの入り込みに期待。今後は、清掃活動などを行い、海水浴場の環境充実を図っていくという。