あす「夏まつり」開幕、初のさんま船模擬操業も/大船渡

魚市場を主会場に

 

 大船渡市の夏を代表する催し「三陸・大船渡夏まつり」(同実行委員会主催)は3(金)、4(土)の両日、大船渡町の市魚市場を主会場に行われる。今年は初めての企画として、2日目の花火大会前半に市内のさんま船による模擬操業を実施し、花火や海上七夕船団との競演を予定。会場付近には駐車スペースがないため、実行委では乗り合わせやシャトルバス、公共交通機関等での来場を呼びかけている。

 

2日目には花火大会

 

 今年のまつりは、3日午後4時30分からの海上七夕湾内巡航で幕開け。新たなイルミネーションや短冊などで装飾した27隻の船団が、茶屋前岸壁から細浦新港、蛸ノ浦漁港、魚市場に寄港し、招福餅の振る舞いと歌謡ショーを展開する。
 2日目の4日は、午前11時からキャッセン・モール&パティオ駐車場で大船渡青年会議所主催の「大船渡復興グルメフェスティバル」がスタート。魚市場では、午後1時15分から余興を開始。同4時30分から開催式、同5時20分からは再び余興を行う。
 メーンとなる同6時からの市民道中踊りには21団体、1185人が参加予定。『気仙甚句囃子』と『おおふなと椿音頭』を踊り、まつりを盛り上げる。
 夢あかりや走馬灯への点火などを挟み、まつりのフィナーレを飾る花火大会は同7時30分スタート。大船渡湾内の台船から8000発が打ち上げられる。
 花火の前半(同7時40分ごろから)には、市内のさんま船3隻が模擬操業を披露。解説や集魚灯の点灯を行い、漁の一端を伝える。市民協賛花火の「ウルトラスーパージャンボスターマイン」は、同8時ごろの見込み。
 会場周辺には駐車場がないため、実行委ではシーパル大船渡、森下水産第三工場、橋爪商事、旧マイヤ配送センター、大船渡青果に臨時駐車場を開設。臨時駐車場と会場(サンアンドレス公園前)を結ぶ無料シャトルバスは、午後1時〜同9時30分まで運行する。JR大船渡線BRTも臨時便を増発することから、利用を呼びかけている。
 まつりの催事日程は別表。


大船渡駅周辺では関連イベント

 夏まつりに合わせ、大船渡駅周辺の商業施設では各種イベントを開催。多くの来場を呼びかけている。
 ㈱キャッセン大船渡は3、4の両日、モール&パティオ駐車場を主会場に「キャッセンのなつまつり」を開催。時間は初日が午後3時〜9時、2日目は午前10時〜午後10時。両日は、「おまつりこども縁日」や「ステージイベント」「キャッセンせんべろ横丁」を展開。サテライト石鳥谷のコーナーも設けられる。
 ステージイベントで行われる「昭和の歌選手権」(3日午後3時)では、参加者を募集。4日午後4時からは「夕涼み寄席」も開かれる。初企画のせんべろ横丁は、飲食店前に立ち飲みスタンドを設置。1000円の特別セットも提供する。
 両日午前10時〜午後4時には、千年広場で水遊びが楽しめる「ウォータースプラッシュパーク」(有料)も設けられる。
 おおふなと夢商店街では、4日午後3時〜9時に軽食販売や射的、輪投げ遊びなどを行う「屋台村」を開設。フラダンス(同3時、4時)、大船渡商工会議所女性会の太鼓演奏(同3時30分、5時、6時)も予定する。