オリビアさん(米国出身)が着任、外国人観光客の誘致図る/大船渡市(別写真あり)

▲ 大船渡市初の国際交流員として委嘱を受けたオリビアさん=同市役所

 大船渡市は外国人観光客の誘致促進などを図ろうと、同市初の国際交流員1人を任用した。着任したのは、アメリカ合衆国出身のリー・オリビア・ジェーンさん(21)。今後は海外に向けた大船渡の魅力発信や観光資源の掘り起こしなどに取り組むとしており、オリビアさんは「大船渡の皆さんの親切さや地域の美しさを知ってもらいたい」と意欲をみせた。

 

 初の国際交流員、地域の魅力発信へ意欲

 

 豊かな自然に恵まれ、国の名勝・碁石海岸や霊峰・五葉山などの観光資源を有する大船渡市。近年では、本州一の水揚げを誇るサンマをテーマにした官民連携のまちおこしにも取り組んでいる。
 こうした中、さらなる観光振興には外国人観光客の誘致や集客の促進、受け入れ態勢の整備が必要として、市は本年度、本格的な対策に着手。国際交流員の任用もその一環となる。
 任用にあたっては、外務省、文部科学省、総務省の協力のもと、一般財団法人自治体国際化協会を通じて諸外国の若者を派遣してもらう外国青年招致事業(JETプログラム)を活用。市が国際交流員で同事業を活用するのは、今回が初めてとなった。
 オリビアさんはワシントン州シアトル出身で、6月にワシントン大学を卒業したばかり。先月29日に来日し、東京でのオリエンテーションを経て2日に来市。3日朝には市役所での委嘱状交付式に臨んだ。
 戸田公明市長はオリビアさんに委嘱状を手渡し、「さまざまな体験を通じて当市での生活に慣れ親しみ、そこで感じたことや学んだことを生かし、市への外国人観光客を増やすために尽力してほしい」と期待を込めた。
 オリビアさんは日本語で、「大船渡には昨日着いたばかりだが、皆さんの親切さと地域の美しさは分かっており、観光客や外国人にも知ってほしいと思っている。大船渡の皆さんと仲良くなるのが楽しみ。観光推進室の一人として頑張りたい」と決意を誓った。
 日本の伝統的な文化などに興味があったというオリビアさん。大学では国際関係について学び、副専攻で日本語を選んだ。日本語は、日本人の友人との会話や日本の音楽、テレビ番組、小説、漫画などに積極的に触れて身に付けた。大学時代の経験などから国際交流の大切さを実感し、国際交流員に手を挙げたという。
 来日は4回目だが、大船渡は初めて。仕事が決まった際に大船渡の名を知ったといい、インターネットなどで調べる中で、自然豊かな風景や東日本大震災での被災状況も目にしたという。
 実際に見た大船渡の印象を「とても山、海がきれいで、人も優しい」と話し、「サンマは食べたことがないが、魚も好き。これから魚の種類も覚えていきたい」と語る。三陸・大船渡夏まつりなどにも参加予定で、「ダンスはまだ分からないけれど、楽しみ」と笑顔を見せる。
 観光推進室で勤務し、任期は1年間だが、通算5年間の任用が可能。今後は市内の観光地などの状況を把握し、ホームページやSNSを活用した情報発信、外国人の目線による観光資源の掘り起こし、観光情報の多言語化、英語版の観光パンフレット・マップの作成サポートなどを行う。
 オリビアさんは、「市民の皆さんに外国の文化を紹介するイベントも作りたい。大船渡とほかの国とのつながりづくりにも貢献できれば」と話している。