554人力走 まちに活気、ポートサイドマラソン大会/大船渡(動画あり)

▲ 10㌔コースのスタートを切り健脚を競うランナーら=大船渡市

気仙勢 5種目で優勝

 「佐々木七恵氏」顕彰第29回大船渡ポートサイドマラソン大会(実行委主催)は2日、大船渡市盛町の市民体育館を発着点とする市内コースで開かれた。5年ぶりの秋開催となった今回は、県内外から計554人が出場。幅広い世代のランナーが力強い走りでコースを駆け抜け、復興への歩みを進めるまちに活気を呼び込んだ。気仙勢は全22種目のうち5種目で優勝するなど活躍を見せた。

 

5年ぶりの秋開催 


 同市日頃市町出身で、ロサンゼルス五輪にも出場した日本女子マラソン界の先駆者、故・永田(旧姓・佐々木)七恵さんの活躍を末永くたたえる恒例イベント。スポーツの振興や市民の体力向上、健康増進などを目的に毎年開催している。
 平成25年からは7月の夏開催が恒例となっていたが、今年は熱中症のリスク回避などを理由に、開催時期を秋にずらした。
 大会は、10㌔コースの8種目から競技がスタート。その後、5㌔、3㌔の各7種目が行われ、幅広い世代のランナーたちが、優勝や自己ベスト更新を目指して力走を見せた。
 コースの途中では、沿道から走者に大声をかけ応援する地域住民の姿も。動物やアニメのキャラクターなどを模した〝コスチューム〟を身につけ走るランナーたちは、観客の笑顔を誘いイベントを盛り上げた。
 ゴール付近や給水所などでは、地元高校生を含む多くの地域住民らがボランティアとして参加。ゴールのアーチをくぐったランナーらには、「お疲れ様」と明るく声をかけ、冷たい飲み物などを渡して完走を祝福した。
 気仙勢は、10㌔高校生男子で千葉俊佑君(17、大船渡東)、同男子18~39歳で千葉洸汰さん(18、大船渡市)、5㌔男子60歳以上で東昇さん(68、同)、同女子高校生~29歳で村上萌笑さん(16、大船渡東)、3㌔男子18歳以上で村上歩さん(35、陸前高田市)の5人がトップでゴールした。
 このうち、千葉君は「昨年は2ケタの順位だったのでとてもうれしい。三鉄の橋のあたりからスパートをかけ、走り切りました」と満面の笑みを見せた。
 2年連続で10㌔女子30~45歳に出場した花巻市の大瀧あすかさん(36)は「昨年よりも気温が低かったので走りやすかった。タイムはまずまず。ラストがきつくてペースダウンしましたが、最後まで走り切れてよかった」と話していた。
 集計結果によると、出場者のうち完走したのは553人。気仙勢は、15種目で37人4ペアが入賞し、表彰された。
 結果は後日掲載予定。