交通安全 各地で啓発、秋の全国運動に合わせ

▲ ドライバーを見守る交通安全かかし=世田米

「交通安全かかし」お目見え/住田

 

 住田町世田米の小股公民館前に、気仙地区交通安全協会川口分会(和田博分会長)による「交通安全かかし」がお目見えした。地域住民が一列に並んで街頭活動を展開しているかのように仕上げ、ドライバーに安全運転徹底を呼びかけている。
 21日(金)から30日(日)までを期間とする「秋の全国交通安全運動」に合わせた活動。分会では数年前から、交差点周辺にのぼり旗を設置するだけでなく、ドライバーらの目を引くかかしづくりに取り組んでいる。
 制作作業は17日に同館で行われ、分会メンバーら約30人が参加。胴体部分の制作ではペットボトルや発泡スチロールを駆使して〝人間らしさ〟を追い求めた。
 道路沿いには現在、横断幕や看板とともに10体以上のかかしがズラリ。幅広い世代が安全運転を呼びかけ、地域住民が常に立ち続けているような光景をつくりだした。どこかにくめない表情が多く、急ぎがちなドライバーの心をなごませる。
 公民館前には、国道107号と397号に分かれるT字交差点がある。気仙住民にとっては盛岡、北上、奥州方面いずれに向かうにも通る場所で、交通量は比較的多い。
 和田分会長(67)は「このあたりはスピードが出やすく、重大事故が懸念される区間。1件でも事故が減ってほしい」と話し、願いを込めていた。

 

母の会の会員らからキーホルダーを受け取る児童ら=猪川小学校

児童へ事故防止グッズ贈る/猪川町・母の会

 

 大船渡市の猪川町交通安全母の会(志田百合子会長)は18日、同町の猪川小学校(佐々木修正校長、児童306人)へ、交通事故防止グッズとしてキーホルダーを贈呈した。同日の全校朝会で贈呈式が行われ、会員らが同校の長年にわたる交通安全の取り組みに敬意を表しながら無事故を願った。
 事故防止グッズの贈呈は、秋の全国交通安全運動の時期に合わせて毎年実施している。
 今年は、同校が平成元年から続けている「交通安全だるま」の目入れの取り組みが30年の節目を迎えることから、祝福の意も込めて全校児童分のグッズを用意した。
 キーホルダーはパトカーの形をした反射板になっており、側面を押すと、内部に仕込まれた赤いランプが点滅する。
 この日は、志田会長ら会員3人が同校を訪ね、児童代表にグッズを贈呈。志田会長は「キーホルダーをランドセルなどにつけて、危険防止に役立ててほしい。40年、50年先と無事故が続いていくよう、みなさんのことを応援します」と話していた。