市内3社が一ツ星獲得、貸切バスの安全性評価認定で/大船渡

▲ 大船渡市内3社が安全性評価認定制度で一ツ星を獲得

 大船渡市の開発運輸㈱(岡田真一代表取締役)、㈲碁石観光企画(佐藤保代表取締役)、三光運輸㈲(柏﨑長英代表取締役)の3社がこのほど、貸切バス事業者安全性評価認定制度で一ツ星を獲得した。気仙管内での認定は初めてで、3社はサービス・安全性向上へ一層意識を高めている。
 同制度は、日本バス協会が貸切バス事業者からの申請に基づき安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定を行いこれを公表するもので、平成23年度から運用を開始。利用者や旅行会社がより安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくするとともに、制度の実施を通じて貸切バス事業者の安全性の確保に向けた意識の向上や取り組みの促進を図り、より安全な貸切バスサービスの提供に寄与することを目的としている。
 評価認定制度によって認定を受けた事業者は、国交省ならびに同協会のホームページにおいて公表するとともに、安全に対する取組状況が優良なバス会社であることを示す「SAFETY BUS」(セーフティバス)マークを車両に貼付し、認定事業者であることを知らせる。
 平成30年9月現在の県内の認定事業者は、一ツ星が大船渡の3社を含む24社、二ツ星2社、三ツ星3社。書類審査と、実際に安全管理などがとられているかを確認する訪問審査で合格すると認定を受けることができる。
 近年、貸し切りバスに対してより安全性が求められてきていることから、開発運輸、碁石観光企画、三光運輸の3社も同制度に申請。9月18日に発表があり、3社とも一ツ星認定を受けた。
 二ツ星認定は、一ツ星認定を2年間継続し、かつ書類審査で100点満点中80点以上を獲得すると受けることができる。
 来年はラグビーワールドカップの釜石開催なども予定されており、貸切バスへの需要が高まることが見込まれる。3社担当者らは「今後も連携、情報交換を行い利便性向上や安全確保に取り組んでいきたい。二ツ星獲得も目指していく」と話していた。