ハンモックなど楽しむ、有住小児童が鏡岩で体験/住田(別写真あり)

▲ ハンモック体験で笑顔を見せる子どもたち=上有住

自然の心地良さ満喫

 住田町立有住小学校(都澤宏典校長)の2年生10人は2日、上有住の鏡岩せせらぎ公園で体験活動を行った。散策では、公園内に育つ木々の特色などを学んだほか、カラマツ林を生かしたハンモックも楽しみ、地域の魅力に愛着を深めていた。
 この活動は、文部科学省から研究開発学校の指定を受け、町内の各小中高校が特色あふれる授業を実践している新設教科「地域創造学」の一環。2年生は上有住の店舗や名所などを回り、体験した内容や気づいたことなどを地図にまとめる活動に取り組んでいる。
 今回は、町地域おこし協力隊・金野正史さん(31)の案内を受け、木々や清流の景観で魅せる公園内を散策。落ちている松ぼっくりを拾ったり、生息している植物の特長などを学び、カエデについては金野さんから「木からとれた樹液で、メープルシロップができる」などと説明を受けた。
 また、カラマツ林を生かして、金野さんらが布製で数人がくつろげる大きさのハンモックを設置。子どもたちは2、3人のグループに分かれて布の中に体を預け、包みこまれるような感覚や宙に浮く浮遊感を楽しんだ。
 2年生の千葉陽次君(8)は「風が吹いて揺れるのがとても気持ち良かった。またやりたい」と、笑顔を見せていた。
 金野さんは「思っていた以上によく観察し、多くの気づきを得ていた」と話していた。