2018大船渡市長選/「孫子のため確かな未来を」、藤原氏陣営が「決起集会」

▲ 決起集会で支持者らとともにガンバローを三唱する藤原氏(前列右)=リアスホール

市政刷新へ支持拡大訴え

 

 11月18日(日)告示、同25日(日)投開票の大船渡市長選に立候補を予定している新人で元参議院議員の藤原良信氏(67)=日頃市町・無所属=の決起集会は20日夜、盛町のリアスホールで開かれた。藤原氏は、「孫子のために、確かな未来を構築していきたい」と語り、県議、国会議員時代に培ったパイプを生かし、内陸部への高規格路線の整備や安全安心なまちづくりなど、市政の刷新に取り組む決意を表明。選挙戦での勝利に向け、支持拡大を訴えた。

 決起集会は、藤原氏の後援会(宮澤信平会長)が主催。会場となった大ホールには、来賓や後援会関係者、支持者ら約1300人が集まった。
 藤原氏は、妻の千賀子さん(66)とともに登壇。来賓、後援会の幹部や各支部役員、企業連合の各部会役員らが紹介された。
 宮澤会長は「皆さまの力添えがあって、今日を迎えている。この熱気を告示日まで広げて多くの支持をたまわり、何とか勝利を勝ち取りたい。最後まで皆さま方の支持、支援をお願いしたい」とあいさつ。
 来賓を代表し、鎌田水産㈱代表取締役会長の鎌田和昭氏が「これからの大船渡市は、人口減少にいかに歯止めをかけ、いかに出生率を高めるか、いかに遠くに行っている若者を呼び寄せるかにかかっている。これを一生懸命頑張ってできるのは、藤原氏しかいない」と激励。
 藤原氏とは県議時代から親交がある、花巻空港国際定期便利用促進協議会長で花巻温泉社長の安藤昭氏も「スピードと行動力、実行力を持ち備えた候補であると感じている。現職は2期8年務めているというが、そろそろ改革、変革という意味ではチェンジが必要な時代。厚い支援と協力を切にお願いしたい」と力を込めた。
 続いて、企業連合部会の女性の会・信の会役員らが応援メッセージを披露。生産漁業者代表の佐々木淳氏もエールを送った。
 自民党参議院幹事長の吉田博美参議院議員、前内閣府リニアコライダー特命担当大臣の松山政司参議院議員、鈴木俊一衆議院議員、戸羽太陸前高田市長、神田謙一住田町長からのメッセージも紹介された。
 あいさつに立った藤原氏は、「私には夢がある。将来に向かって、孫子のために確かな未来を構築していきたい。それを実行し、実現をしたい」と、立候補を決意した理由を述べた。
 さらに、「2年後には復興庁が廃止となり、復興財源がすべて廃止となる。その後は、震災前の財政規模での予算編成となり、地域間で取り組み姿勢に格差が出てくる」と言及。
 そのうえで、政策の柱として▽確かな競争力の環境条件整備▽先見情報の収集と財源の確保▽安心安全なまちづくり▽市長職としての姿勢▽歴史的な大事業の実現──の5点を挙げ、その内容を説明した。
 このうち、競争力の環境条件整備では、内陸部につながる高規格路線の必要性を強調。「地場産業が強化されていくためにも、水産業の発展、国際リニアコライダー(ILC)にも関係してくる。一日も早く、気仙2市1町でルートを策定し、行動を起こしていかなければ」と語った。
 また、安全安心なまちづくりでは、津波対策としての河川の強化や土砂災害対策に意欲。住みやすいまちづくりとして、高校生以下の医療費負担の満額支援、0歳児からの保育料無料化、医療の充実などにも取り組む姿勢を示した。
 歴史的な大事業の実現では、ILCやロシア領海を通過する北極海航路の2点に触れ、「そういうこと等を含めて、待ったなしにいま立ち上がらなければならない」と、市政刷新の必要性を力強く訴えた。
 そして、「県会議員、国会議員をやったおかげで、さまざまな人脈をつくれた。郷里の大船渡、岩手県に私は恩返しをしなければならない。厳しい戦いではあるが、支援の輪を広げていただくよう、心からお願い申し上げたい」と力強く呼びかけた。
 最後に、伊藤力也市議の音頭でガンバローを三唱。選挙戦での勝利に向け、気持ちを新たに気勢を上げた。