魅力を知り可能性探る、フランスのクルーズ会社・ポナン社が港など視察/大船渡(別写真あり)

▲ ポナン社のベルベリアン氏㊨が野々田ふ頭を視察=大船渡港

 フランスのクルーズ会社・ポナン社で港湾施策・戦略担当社長付特別顧問を務めるマーク・ベルベリアン氏(61)は6、7の両日、大船渡市を視察した。平成33年春以降の寄港地選定に向けて来市したもので、ベルベリアン氏は観光地巡りや各種体験を通じ、大船渡の魅力を体感。大船渡港野々田ふ頭ではクルーズ船入港時の周辺環境などにも理解を深め、さまざまな視点から新たな寄港地としての可能性を探った。

 

新たな寄港地検討で来市

 

 ポナン社は、最新鋭の技術を導入した1万㌧前後のコンパクトなクルーズ船を複数有し、快適で高級感のある船旅を提供するクルーズ会社。日本など世界各地で運航しており、フランスならではの美食へのこだわりなどが特徴。
 ベルベリアン氏は今回、33年春以降の寄港地を検討すべく、大船渡と茨城県大洗町を視察するために来日。大船渡市の視察は、岩手県の招請事業として行われた。海外のクルーズ会社による大船渡市の視察は、昨年10月、今年1月に続いて3回目。
 ベルベリアン氏のほか、事業を受託する海事プレス社の斉藤正幸部長、県県土整備部港湾課の職員らが来市。市観光推進室の担当職員らが対応した。
 一行は6日、碁石海岸や大船渡温泉を視察し、昼食時に戸田公明市長と懇談。三陸鉄道南リアス線で三陸町綾里に移動後は、恋し浜クルーズ体験としてホタテ養殖の見学などを行った。夕方には大船渡町の大船渡駅周辺地区を巡り、商店街や工場などを見て回った。
 2日目の7日は、防災観光交流センターで市食生活改善推進員団体連絡協議会の協力を受け、郷土菓子作りを体験。野々田ふ頭では、大船渡港の周辺環境や入港時の対応などに理解を深め、屋形船に乗船して湾口防波堤からふ頭までの状況を確認した。
 ベルベリアン氏は「大船渡は思った以上に復興が進んでおり、きれいで新しいまちという印象を持った。港も非常にきれいに整備されていて感心したし、湾口防波堤の通過も案内船を使えば問題なく、満足している。帰国後、社内で寄港の検討をしていきたい」と話し、寄港先としての可能性を示した。
 鈴木弘観光推進室長は「28年度の商談会に参加したことが、今回のステップにつながったと感じている。全体的に大船渡の魅力をアピールし、屋形船への乗船で実際に湾口防波堤からの航路、入港時の周辺環境のすばらしさもPRできたのではないか。大船渡港に寄港してもらえれば」と期待を寄せていた。