2018大船渡市長選/「将来世代に夢ある地域を」、戸田氏陣営「総決起大会」

▲ 総決起大会で支持者らと一緒にガンバローを三唱する戸田氏=リアスホール

 18日(日)告示、25日(日)投開票の大船渡市長選に立候補を予定している現職の戸田公明氏(69)=猪川町・無所属2期=の総決起大会は12日夜、盛町のリアスホールで開かれた。戸田氏は2期にわたる現職としての実績を示しながら、「将来世代に豊かで安全、安心な夢ある大船渡を引き渡していかなければ」と決意を表明。自ら携わった市復興計画の完遂や、少子化などの多様な地域課題の克服に意欲をみせ、3選に向けて支持拡大を訴えた。

 

3選に向け支持拡大訴え

 

 総決起大会は、戸田氏の後援会(水野公正会長)が主催。会場となった大ホールには、来賓や後援会関係者、支持者ら約1200人が集まった。
 戸田氏は、妻の範子さん(69)とホール後方から登場。水野会長は「戸田氏は、まじめな頑張り屋で、クリーンな人。今、首長が代わったら、大船渡の大損失になる。戸田氏に3期目をやってもらうしかない」と支援を呼びかけた。
 来賓の黄川田徹国民民主党県総支部連合会代表は「市民のために汗をかく人が戸田氏であり、必ずや大船渡の将来、気仙の将来になくてはならない人。結果を出せるよう、よろしくお願いしたい」と激励。
 田村誠県議は「戸田氏はさまざまな課題に対し、まじめに真剣に取り組んでいる。三たび当選をさせ、戸田氏が思っていることをさせていくのが大船渡の飛躍発展につながる」と、戸羽太陸前高田市長は「三たび市長として送り出すには、皆さん一人一人の力が必要。力を結集し、家族になったつもりで頑張ってほしい」と力を込めた。連合岩手の八幡博文会長、神﨑浩之県議、後援会女性部・かしわの会の佐々木幹子会長もエールを送った。
 平野達男参議院議員、千葉伝、佐々木茂光両県議、神田謙一住田町長、日本郵政グループ労働組合東北地方本部の小野寺広太執行委員長からの応援メッセージも披露。来賓、後援会役員の紹介も行われた。
 あいさつに立った戸田氏は、「震災から7年8カ月が経過し、国内外の多くの皆さまから温かい支援を受けながら、市民一丸となって復興に努めてきた。おかげをもって、復興計画256種類の事業のうち、210余りが完了、または事業目的を達成した。現在、残り40余りの事業を進めている」と述べた。
 そのうえで、今後の課題である▽大船渡駅周辺部の復興まちづくりの完了▽市内各地の被災跡地をできるだけ広く利活用する▽市民生活を震災前より高いところに軟着陸させる▽被災者の心のケア──に取り組む意欲を示した。
 また、1期目から掲げる市政目標「多様な地域課題の克服に挑戦し、地域産業を活性化して市民所得を向上させ、人口減少の歯止めに全力を尽くす」にも力を入れてきたと強調。赤字体質だった国保運営の改善、市の情報発信力の向上、水産資源の管理に向けた国への要望活動などの実績を踏まえ、「就任以来、復興と多様な地域課題の克服にまい進してきたが、おかげをもって復興は順調に進み、市政目標にも着実に成果が出てきた」と力説した。
 3期目に向けた市政目標には、▽復興の総仕上げと高齢化・人口減少の時代に対応する地域力を向上させる▽多様な地域課題の克服に挑戦し、地域産業を活性化して市民所得の向上と少子化の歯止めに全力を尽くす──の2点を掲げ、11にわたる具体的な公約も披露した。
 そして、「市政目標達成のため、克服すべき課題はたくさんある。これらの施策をもっと進め、『ともに創る 三陸の地に輝き躍動するまち 大船渡』を実現していく。そのためにも復興計画を期間内に終わらせ、これらの施策をより強力に推進し、将来世代に豊かで安全、安心な夢ある大船渡を引き渡していかなければ。絶大なる支援の輪を広げ、選挙に勝利できるようお願いしたい」と力強く呼びかけた。
 このあと、選挙戦で選対本部長を務める岩脇洋一氏が改めて3選に向けた協力を求めながらあいさつ。最後に三浦隆市議が檄文を読み上げ、3回目の勝利を目指してガンバローを三唱した。