日本代表として活躍を、細谷選手(綾里スポ少)が台湾での少年野球大会出場へ/大船渡(別写真あり)

▲ 台湾で開かれる諸羅山盃少年野球国際大会に出場する細谷選手

 大船渡市の綾里はまっこスポーツ少年団に所属する細谷翼選手(11)=綾里小学校6年=が、22日(土)から台湾・嘉義市で開かれる第21回諸羅山盃(しゅらさんはい)少年野球国際大会にU12(12歳以下)の日本代表メンバーとして出場する。気仙からの同大会出場は、細谷選手が初めて。出発を前に市役所を表敬訪問した細谷選手は、「自分の力を世界でも発揮したい」と意気込んでいる。
 同大会は、少年軟式野球を通じて国際感覚を持った青少年の育成を図る活動を行う公益社団法人・少年軟式野球国際交流協会(IBA─boys)が主催。台湾や中国、シンガポールを中心に世界各国の180チーム余りが出場を予定し、予選リーグと決勝トーナメントで覇を競う。
 日本は前回大会で、岩手県内の選手らで構成したIBA岩手が優勝。今回はIBA岩手、IBA山梨、IBA東西の3チームが出場権を獲得した。
 投手を務める細谷選手は、県大会などでの活躍が関係者の目にとまり、IBA岩手のメンバーに推薦された。奥州や花巻、遠野、洋野の各市町から参加する仲間とともに大会に臨む。このほか、日台親善大会や地元小学校の訪問といった交流事業にも参加する。
 市役所には、細谷選手のほか、IBA岩手の高橋一行監督(49)、大会でベンチスタッフを務める細谷選手の母・美香さん(44)が訪問。戸田公明市長と小松伸也教育長が迎え、細谷選手の活躍を祈念して激励の言葉を贈った。
 日本チームは、大会8連覇中。今回は9連覇がかかる中、細谷選手は予選リーグでの先発出場が予定されている。
 高橋監督は、「今までやってきたことの集大成として頑張ってもらいたい。次の子どもたちが出場したいと思えるよう、気仙初の代表としての役割も果たしてほしい」と期待。
 細谷選手は「自分の力を世界でも発揮し、みんなと優勝したい。台湾の子たちとも大好きな野球ができるので、言葉が通じなくてもジェスチャーで伝えるなどして交流を深められれば」と意欲をみせる。
 IBA岩手は、17日(月)に岩手を出発。台湾遠征は28日(金)までとなっている。