世田米商店街を楽しんで、「お店紹介マップ」完成/住田 地域協働組織が作成

▲ 懇親会で地域住民に初めて披露された「お店紹介マップ」


 住田町世田米の地域協働組織・せたまいいきいきづくりは、町が進める「小さな拠点づくり」の一環で、昨年6月に発足。「ふれあいのある町」「いきいきとした町」を基本方針に掲げ、次世代に託せるようなまちづくりを目指し、地域に根ざした活動を展開している。

 

手書きイラスト、情報が好評

 

 マップ作成は、世田米の住民要望ではなく、町社会福祉協議会からの打診がきっかけ。社協では、高齢者らを対象とした商店街での「買い物ツアー」ができないか相談していた。
 社協は大股地区の地域協働組織・スマイルおおまた大股地区振興協議会(泉彰会長)とともに、先月から外出が不自由な高齢者らを対象に「おおまた買い物ツアー」を始めた。いきいきづくりでも、利用者に役立ててもらおうとマップ作りに入り、住田を拠点とする一般社団法人・邑サポートの協力を得た。
 表面は、柔らかなタッチのイラストで世田米商店街が描かれ、世田米街道沿いを中心とした30店舗・事業所を紹介。「食品・物販販売」「飲食店」「サービス・その他」で色分けし、歴史あるたたずまいを形成する昭和橋や蔵並み、神社、寺も添え、散策などでも活用できるデザインとなっている。
 裏面には、各店の定休日やおすすめ品、主なサービス、電話番号を記載。「お店情報」では、開店からの歴史や店舗名の由来、店主のひと言など、地道な情報収集ぶりがうかがえる。
 14日夜にいきいきづくり主催の「まちづくり懇親会」が世田米のホテルグリーンベル高勘で開かれ、地域住民にマップが初披露された。早速、見やすさや店舗情報の充実ぶりなどが喜ばれた。
 全国的な傾向と同様、商店街を形成する店舗は減少が続く。住民からは「がんばっているお店は、まだまだある」「知っているようで知らない店がけっこうある」などの声も聞かれ、マップは商店街の活気創出や、地域の誇りを呼び起こすといった役割も担う。
 今後は地区外からの来訪者や、地域を学ぼうとする子どもたちの利用などへの期待も膨らむ。マップはA3判で両面印刷。問い合わせは、事務局がある地区公民館(℡22・7808)へ。