マスコットのジャージ製作、おおふなトンとすみっこ/釜石市でのラグビーW杯開催に向けて(別写真あり)

▲ 製作した大船渡東高の4人と、ジャージを身につけたおおふなトン㊧、すみっこ㊨


 ラグビーワールドカップ2019日本大会の釜石開催に向け、県立大船渡東高校食物文化科の4人が大船渡、住田両市町のマスコットキャラクターが身に着けるジャージを製作し、14日に同校でお披露目された。県内市町村のマスコットキャラクターでつくるラグビーチームで着用するもので、盛り上げに一役買った4人は来年秋に控える大舞台の成功を願っている。

 

大船渡東高生 盛り上げに一役

 

 同大会は世界から20カ国が出場し、来年9月20日から11月2日にかけて全国12会場で計48試合が繰り広げられる。このうち、釜石市に新設された釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムでは、フィジー対ウルグアイ(9月25日)とナミビア対カナダ(10月13日)の1次リーグ2試合が予定されている。
 県などで組織するラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委員会(会長・達増拓也県知事)では、釜石開催に向けての機運醸成を図るため、8月に県内市町村のマスコットキャラクターでつくるラグビーチーム「スクラムいわてフィフティーン」を結成。キャラクターに着せるジャージの製作を家政関連の学科がある県内の高校に依頼した。
 岩手女子、久慈東の両高校とともに白羽の矢が立った大船渡東は、大船渡市のおおふなトンと住田町のすみっこのジャージを担当。同校でファッション造形の基礎を学んでいる東里奈さん、崎山結伎さん、菅原綾乃さん、熊谷彩さんの3年生4人が、10月から約1カ月かけ、日本代表の赤と白のストライプをイメージしたジャージ2着を完成させた。
 この日のお披露目には、4人が真心を込めて作り上げたジャージを身に着けたおおふなトン、すみっこが登場。同校に実行委から県知事名の感謝状が贈られたあと、2体の記念撮影などが行われた。
 東さんは「袖が落ちないよう肩のところをプラスチックで固定するなどの工夫をした。予想以上に上手にできて良かった。実際におおふなトンとすみっこが着ているのを見たら、とてもかわいい」と笑顔。「釜石でワールドカップが開かれるということでラグビーに興味が湧いた。大きなイベントにかかわることができてとてもうれしい」と話していた。
 同実行委では、陸前高田市のマスコットキャラクター・たかたのゆめちゃんなどのジャージも製作することとしており、今月28日(金)まで製作協力者を募集している。
 問い合わせは県文化スポーツ部ラグビーワールドカップ2019推進室(℡019・629・6799)まで。