学びの成果 ポスターに、第一中1年生が作成/陸前高田

▲ オリジナルポスター制作の中心を担った(左から)幸織さん、颯介君、小松君

市内事業所に配布へ

 陸前高田市立高田第一中学校(小野寺哲男校長、生徒272人)の1年生76人は、「郷土を知る」をテーマに、本年度総合的な学習で取り組んできた学びの成果を発信するオリジナルポスターを制作した。今後、生徒たちが市内の事業所などに直接配り歩き、まちへの思いなどを地域に伝える。
 同校は東日本大震災後、まちの次代を担う生徒たちの確かな「生きる力」を育もうと、「つなぐプロジェクト」と銘打った復興・防災教育に力を入れている。
 ポスター制作も同プロジェクトの一環で、昨年度に続いて2回目。陸前高田の魅力や震災前のまちの歴史について調査したり、復興に向けて尽力する市民の講話を受けて得た「学び」を発信しようと、ポスター係の菅野颯介君、菅野幸織さん、小松柊斗君の3人を中心に制作した。
 ポスターは、応急仮設住宅が撤去された校庭で1年生全員が笑顔で並ぶ写真をメーンに、かつての高田松原の景色、同校仮設住宅の住民、海岸線から高台部までを南北に結び災害時などの主要避難道となる「シンボルロード」などの写真をちりばめた。「助けあい、笑いあう」「この町と私たちの無限の可能性を信じて」というメッセージに加え、1枚につき生徒1人のまちに込めた思いも手書きで記している。
 幸織さんは「まちへの思いとともに、中学生の元気な姿もポスターを通じて伝えられれば」と期待。小松君は「活動を通じて陸前高田がいいまちだと改めて学んだし、さらに好きになった」と笑顔を浮かべた。
 同係リーダーの颯介君は「学校の先輩や、このまちを支え、頑張っている人たちの思いを自分たちが引き継ぎ、次の世代へとつないでいきたい」と力を込めた。
 ポスターはフルカラーA2判で、400枚制作。生徒たちが手分けし、22日から市内の事業所や小学校、保育園など200カ所以上に配る。
 また、震災後に縁が生まれた全国の団体などにも贈ることとしている。